KITTE丸の内

東京都千代田区丸の内2丁目、東京駅丸ノ内南口駅前に隣接して建つJPタワー低層棟にある複合商業施設が、KITTE丸の内（きってまるのうち）。東京中央郵便局の跡地に建つJPタワーですが、低層棟部分には旧局舎の外観などを免震構造で保存し、それが商業施設のKITTE（キッテ）となっています。

東京中央郵便局がKITTE丸の内に大変身

KITTE（キッテ）は、日本郵政の子会社、日本郵政不動産が東京、名古屋、大阪、博多で展開する商業施設。
KITTE丸の内の低層棟は、日本初の中央郵便局として開局し、日本国内に存在する全郵便局の中枢として機能したかつての東京中央郵便局舎です。
現在もゆうちょ銀行本店は、JPタワー1階に、郵便局としては東京中央郵便局（銀座郵便局JPタワー内分室）が入っています。

旧東京中央郵便局（昭和8年築）は、逓信建築の先駆者のひとり、吉田鉄郎（よしだてつろう＝現存する公共建築物としては京都中央電話局＝現・新風館、別府市公会堂などがあります）が設計。
ドイツの建築家ブルーノ・タウトなどから絶賛された東京中央郵便局は、当時は気鋭のモダニズム建築で、近代日本建築の代表作のひとつ。
昭和61年に鉄道郵便が廃止されるまでは、東京駅との間の地下通路で郵便物を駅へと運んでいました（大正4年〜昭和16年には地下通路に専用軌道を敷設し、トロッコ輸送を行なっていました）。

外観などを保存したKITTE丸の内は、6階建てで、6階には屋上庭園「KITTEガーデン」を備え、東京駅丸ノ内本屋などを一望にできる絶景スポット。
11:00～22:00に公開されるので、東京駅の夜景を眺めるにも絶好です。

地下2階〜地下3階は駐車場で、地下1階〜6階部分に、レストラン、ショップなどが入居。
3階には日本郵便と東京大学総合研究博物館（UMUT）が協働運営するミュージアム「インターメディアテク」とミュージアムショップも入っています。
4階には旧東京中央郵便局長室の一部を再現し、窓から東京駅丸ノ内本屋を眺望します。

5階には回転寿司「根室花まる」、象印マホービンが手掛け「おいしいごはんが、ここにある。」をコンセプトにした常設のごはんレストラン「象印食堂東京店」も営業し、人気を集めています。

東京駅丸ノ内本屋

東京都千代田区丸の内1丁目、大正3年に東京停車場（中央停車場）として完成したレンガ造りの駅舎で、国の重要文化財に指定されるのが、東京駅丸ノ内本屋（とうきょうえきまるのうちほんや）。設計は日本における近代建築の体制を確立したことで名高い建築家

東京夜景（2）東京駅・KITTEガーデン

赤レンガの東京駅丸ノ内本屋（とうきょうえきまるのうちほんや）のライトアップを眺める異色のスポットが、KITTE丸の内6階・屋上の、KITTEガーデン。丸ノ内南口に隣接して建つので、南西側の高い位置から東京駅のライトアップと、東京駅のホーム、