東京駅・原首相遭難現場

東京駅・原首相遭難現場

東京都千代田区丸の内1丁目、東京駅丸の内南口、券売機前の床面に埋め込まれた円の内部に6角形という形をしたい印が、原首相遭難現場。平民宰相といわれた原敬(はらたかし)首相は、大正10年11月4日19:20、東京駅で刺客により心臓を刺されて死亡。その現場が丸の内南口です。

東京駅丸の内南口券売機前では足元の印に注目を!

東京駅・原首相遭難現場

原敬首相は、大阪で開かれる関西政友会大会に出席するため、東京駅へ(当時は丸の内南口が入口、北口が出口と乗客の動線を分けていました)。
駅長室から乗車口に向かう途中、大塚駅転轍手(レールの分岐器を操作)・中岡艮一(なかおかこんいち/19歳)に暗殺されたのです。
隠れていた中岡艮一は、初代東京駅長・高橋善一の肩をかすめ、5寸の短刀で原首相の右胸を刺したのです。
刺された傷は心臓に達し、数分後に絶命しています。
逮捕後に中岡艮一は、原敬首相の政友会による強引な政治手法に反発したと説明し、右翼団体との関係も噂されたものの、背後関係は不明なまま投獄され、なぜか3度の恩赦の末、昭和9年に釈放となっています。
事件の1ヶ月前には、神州義団団長を名乗る右翼・朝日平吾が、安田財閥の安田善次郎を暗殺する事件が起こり(中岡艮一の原敬首相暗殺もこの事件に刺激を受けたといわれています)、右翼による要人暗殺の頻発が生まれるきっかけにもなっています。

券売機の横には、事件のあらましを記した説明板も設置。
原敬首相の墓所は故郷、岩手県盛岡市の大慈寺にあります。

東京駅・原首相遭難現場
名称 東京駅・原首相遭難現場/とうきょうえき・はらしゅしょうそうなんげんば
所在地 東京都千代田区丸の内1丁目
関連HP 千代田区観光協会公式ホームページ
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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