東京都、山梨県、埼玉県の境に位置する東京都の最高峰・雲取山から北東に続く、東京都西多摩郡奥多摩町と、埼玉県秩父市の境に位置する標高1946mのピークが、芋木ノドッケ(いもきのどっけ)。東京都では、雲取山に次ぐ第2の高峰で、三峰山と呼ばれる妙法ヶ岳、白岩山、雲取山の三峰山縦走路途中、白岩山近くにあります。
登山地図、現地の看板などは「芋ノ木ドッケ」
芋ノ木ドッケ(いものきドッケ)と通称されていますが、国土地理院の2万5000分の1地形図には芋木ノドッケと表記されています。
明治時代に河田羆(かわだたけし)が著した私撰地誌『武蔵通誌 山岳編』(刊行年不明)には「芋木ドッケ」(いものきどっけ)とあります。
芋木ノドッケの東に連なる尾根上の1576mピークには、天目山(三ツドッケ)と記されていますが、ドッケとは鋭鋒(尖った頂)の意で、漢字表記なら突剣となります。
芋木は、コシアブラ(ウコギ科の落葉高木で、新芽は天ぷらやおひたしに最適で「山菜の女王」とも)の別称なので、芋木突剣は、「コシアブラの生える尖った頂」(コシアブラの鋭鋒)。
本来の意味からすれば、芋木の突剣なので、やはり芋木ノドッケが正しい山名ということになりそうですが、芋木(コシアブラ)は「いものき」と読む地域名も多いので、「いものきどっけ」の可能性も残されます。
雲取山荘からだと1時間10分ほどで到達でき、ピストンしても2時間30分ほどなので、雲取山登頂に合わせてアタックしておけば、東京都のワンツー制覇に。
雲取山(2017.1m)、芋木ノドッケ(1946m)、小雲取山(1937m)、七ッ石山(1757.3m)と続くので、鴨沢から雲取山を目指し、七ッ石山、小雲取山のピークを極め、雲取山荘層宿泊後に芋木ノドッケピストン、三条の湯下山というコースなら、東京都の高峰1位〜4位を制覇することになります。
芋木ノドッケ | |
名称 | 芋木ノドッケ/いもきのどっけ |
所在地 | 東京都西多摩郡奥多摩町日原・埼玉県秩父市大滝 |
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