母島・小富士

東京都小笠原村、母島の最南端の岬にある標高86mのピークが、小富士。山頂からは姉島、妹島、姪島など、母島列島の島々を眺望します。沖縄県の本部富士（ミラムイ）をしのいで、「最南端のふるさと富士山」にもなっています。アプローチ的にも「東京から最も遠い場所にあるふるさと富士」といえる場所です。

日本最南端に位置する富士と名の付く「ふるさと富士」

沖港から都道241号（沖港北港線）を利用し、鍋弦山（なべづるやま／標高115m）の南側の終点（都道最南端）・南崎ロータリーまで到達し、さらに南崎遊歩道（みざみざきゆうほどう）を1時間ほど歩けば、小富士山頂の小富士展望台に到達します。

眼前の島は、鰹鳥島で、文字通りカツオドリが飛び交っています。
眼下の南崎ビーチはサンゴ礁が発達する美しい海で、シュノーケリングに人気ですが、瀬戸に臨み潮流が早いので注意が必要です。

小富士展望台から眼下にする南崎ビーチは、母島で一番の絶景ポイントですが、南崎遊歩道の分岐を海岸に向かえば、南崎ビーチに降り立つことができます（都道最南端から南崎まで徒歩で45分）。
南崎ビーチから眺めるとまさに富士山のような山容の小富士です。

ちなみに小富士は北緯26度36分31秒、本部富士は26度40分36秒で、4分、つまりは7kmほどの僅差ですが、母島の小富士のほうが南にあることがわかります。
与那国島（沖縄県八重山郡与那国町）の宇良部岳 （うらぶだけ）は、与那国富士という別名もあるため、宇良部岳を「ふるさと富士」とすれば、北緯24度27分10秒、東経123度00分20秒で日本最南端、最東端の富士山ということになります。

都道最南端

東京都小笠原村母島、小笠原諸島の母島を南北に縦貫する都道241号（沖港北港線）は、鍋弦山（なべづるやま／標高115m）の南側が終点ですが、ここが都道最南端。その先の歩道は都道ではなく、村道（南崎遊歩道）ということに。都道最南端であることを宣