東京都新島村、本村の前浜近くにある井戸が原町の井戸。正徳5年(1715年)に掘られたという歴史ある井戸で東京都の史跡。式根島や武蔵野にある「まいまいず井戸」(まいまいず=かたつむり)と同様に、地面をすり鉢状に深さ3.3m掘り下げ、地下水を汲み出すため垂直に掘削された井戸です。
都の史跡となった歴史ある「まいまいず井戸」
地表面での井戸の直径は13mで、底面における直径は推定で5mという大きな井戸です。
井戸の周囲には石垣を積み、すり鉢状の土砂の崩壊を防止し、さらに井戸にも石枠が設けられています。
また、北東側から井戸へと降りる階段が築かれています。
残念ながら現在、井戸部分は埋まっていて、水は確認できません。
火山島である新島では河川、湧水が少ないため、生活用水には井戸水を頼る部分が大きく、伊豆諸島では、式根島の「まいまいず井戸」、八丈島の「八重根のメットウ井戸」が掘り下げ式(「まいまいず井戸」)として有名です。
原町の井戸 | |
名称 | 原町の井戸/はらまちのいど |
所在地 | 東京都新島村本村2-4-8 |
電車・バスで | 新島港から徒歩25分 |
ドライブで | 新島港から約1.8km |
問い合わせ | 新島観光協会 TEL:04992-5-0001/FAX:04992-5-0946 |
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