渕上の石積井戸

渕上の石積井戸

東京都あきる野市渕上、あきる野市開戸センターの敷地内にあるのが、渕上の石積井戸。水事情の悪い武蔵野台地で、掘って凹地をつくり、砂礫層まで届く井戸を掘ったもので、井戸に下る道が、まいまい(カタツムリ)似た螺旋(らせん)状になることから、「まいまいず井戸」とも呼ばれるもの。

武蔵野台地を掘り下げた「まいまいず井戸」

平成4年の調査で、井戸は東西5.5m、南北7.5m、深さ3.2mで、壁全体に名前の由来となる石積みが確認されています。
井戸は、砂礫層(五日市砂礫層)まで掘り下げられ、地下水が石積みの間から湧出。
南と北に階段状の入口が設けられ、螺旋状、時計回りに井戸へと下る道が設けられています。

構築された年代は定かでありませんが、中世まで遡る可能性も。

武蔵引田駅→渕上の石積井戸→出雲神社→武蔵引田駅(3.7km、1時間)と歩く、あきる野市のウォーキングコース「西秋留エリアのんびりコース」にもなっています。

まいまいず井戸は、武蔵野台地では、渕上の石積井戸のほか。羽村市(五ノ神まいまいず井戸)、青梅市新町(大井戸)、埼玉県狭山市北入曽(七曲井)、狭山市堀兼(堀兼の井)が現存、府中市郷土の森博物館に武蔵国府エリアにあったまいまいず井戸が移築保存されています。
伊豆諸島では新島(原町の井戸)、式根島(まいまいず井戸)、八丈島(メットウ井戸)が残されています。

渕上の石積井戸
名称 渕上の石積井戸/ふちがみのいしづみいど
所在地 東京都あきる野市渕上330 開戸センター内
関連HP あきる野市公式ホームページ
電車・バスで JR武蔵引田駅から徒歩15分
問い合わせ あきる野環境経済部環境政策課 TEL:042-558-1111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
原町の井戸

原町の井戸

東京都新島村、本村の前浜近くにある井戸が原町の井戸。正徳5年(1715年)に掘られたという歴史ある井戸で東京都の史跡。式根島や武蔵野にある「まいまいず井戸」(まいまいず=かたつむり)と同様に、地面をすり鉢状に深さ3.3m掘り下げ、地下水を汲

まいまいず井戸

まいまいず井戸

東京都新島村、式根島にある、島の開島時に地面を掘り下げた凹地に井戸を掘り、水不足を改称したのがまいまいず井戸。武蔵野などに多いまいまいず井戸ですが、明治23年から3年の歳月を費やし、20人足らずの島民と、新島からの協力者の尽力で完成した井戸

府中市郷土の森博物館・まいまいず井戸

府中市郷土の森博物館・まいまいず井戸

東京都府中市、14haの敷地全体で府中の自然、地形、風土の特徴を表現した野外博物館が、府中市郷土の森博物館。「まいまい」はカタツムリの別名で、すり鉢状に掘り下げた凹地の井戸が、まいまいず井戸。平安時代に武蔵国国府に築かれていたまいまいず井戸

五ノ神まいまいず井戸

五ノ神まいまいず井戸

東京都羽村市、JR青梅線・羽村駅近くの五ノ神社境内にあるのが、五ノ神まいまいず井戸。水事情の悪い武蔵野台地で、深く掘って凹地をつくり、そこに井戸を築いたのが「まいまいず井戸」。まいまいとは、カタツムリのことで、井戸に下る道が螺旋(らせん)状

青梅新町の大井戸

青梅新町の大井戸

東京都青梅市新町2丁目、新町御嶽神社の南、大井戸公園にあるのが、東京都の史跡に指定される青梅新町の大井戸。水事情の悪い武蔵野台地で、深く掘って凹地をつくり、そこに井戸を築いた「まいまいず井戸」(まいまい=カタツムリ)の一種で、井戸に下る道が

八重根のメットウ井戸

八重根のメットウ井戸

東京都八丈町大賀郷、八丈島の西側、八重根港近くにあるのが、八重根のメットウ井戸。水に悩まされた伊豆諸島や武蔵野台地に築かれた、「まいまいず井戸」(まいまい=カタツムリ)のひとつで、すり鉢状に掘った底に井戸を築き、螺旋状になった道で水汲みに降

渕上の石積井戸

関連記事

よく読まれている記事