東京都港区六本木5丁目、外苑東通りの六本木5丁目交差点から鳥居坂下・大江戸線麻布十番駅方面へと下る坂道が、鳥居坂。江戸時代には坂上に、大名屋敷や武家屋敷が、坂下に町民が暮らした場所で、坂の東側に鳥居元忠が屋敷を構えたから、あるいは、氷川神社の鳥居があったからともいわれています。
徳川譜代の大名・鳥居家の下屋敷に由来する坂名
女性アイドルグループ乃木坂46のヒットに続く、「坂道シリーズ第2弾」としてスタートした欅坂46(けやきざかふぉーてぃしっくす)。
平成27年6月28日の募集開始時(その後、ソニー・ミュージックが「乃木坂46を超えるアイドルオーディション」と銘打って7月より全国各地でオーディションを展開)には、鳥居坂46の名が使われていましたが、8月21日のオーディション最終合格者のお披露目と同時に「欅坂46」へと改名がサプライズ発表されたため、鳥居坂46は使われることのない幻のグループ名ということになりましたが、鳥居坂の名はグンと知名度がアップ。
乃木坂、けやき坂、さくら坂に準じる聖地扱いされています。
古地図を読み解くと鳥居坂は延宝年間宝(1673年~1681年)の地図にはなく、元禄12年(1699年)の地図には記載があるので、その間に開削された道であることがわかります。
鳥居元忠は、徳川家康が今川家の人質だった時代からの譜代の家臣で、家康の関東転封で下総矢作藩の藩祖となっています。
「三河武士の鑑」と称された武士で、息子の鳥居忠政は山形藩主になり、子孫も諸藩の藩主となっています。
鳥居坂 | |
名称 | 鳥居坂/とりいざか |
所在地 | 東京都港区六本木5丁目 |
関連HP | 港区観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 東京メトロ・都営地下鉄麻布十番駅からすぐ |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
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