首都圏に暮らす人だけでなく、首都圏を訪れる人にとっても東京直下型地震は、気になるところ。首都圏直下型地震が今後30年以内に発生する確率は70%と予測されています。直近の首都圏直下型は、明治東京地震、その前が安政江戸地震。この2つの地震から、揺れと対策を学びましょう。ちなみに関東大震災は海溝型です。
安政江戸地震
発生年月日:安政2年10月2日(1855年11月11日)
マグニチュード:M7クラス
推定される震源:東京湾北部・荒川河口付近、または千葉北西部(足立区という説も)
東京23区での揺れ:震度6
被害の大きかった地域:激震地域は江戸の下町の本所・深川・浅草・ 下谷
隅田 川低地のほかに、石神井川、平川沿いの低地帯で家屋の被災が甚大
地震による被害:江戸町方の被害は、死者4741人、潰家・焼失1万4346戸(幕府の公式記録)
ただし、武家屋敷倒壊の死者が含まれないため死者総数は1万人超と推測
明治東京地震
発生年月日:明治27年(1984年)6月20日
マグニチュード:M7クラス
推定される震源:東京湾北部
東京23区での揺れ:震度5〜6
被害の大きかった地域:東京・横浜などの東京湾岸の被害が大きく、内陸部、とくに地盤の固い山の手の被害は少ない傾向に
煉瓦建造物の被害が多く、また煙突の損壊が多かったため煙突地震とも呼ばれました
築地にあった立教大学のレンガ校舎も大きな被害を生じています
地震による被害:東京府で死者24人、負傷者157 人、家屋全半潰90棟、破損4922棟(横浜・川崎で死者7人)
2つの直下型地震から読み取れること
- 直下型なので揺れ始めてから強い揺れが来るまでの時間がとても短い
→緊急地震速報が間に合わない可能性も - 現在の東京駅〜皇居前広場一帯は、かつての入江(東京湾の最奥部)で、沖積低地のため揺れが大きい(丸の内~日比谷~新橋は日比谷入江)
→東京駅にいたら、まず倒壊する棚などに注意して「揺れたら、その瞬間に身を守る」行動が必要 - 隅田川東岸の深川や浅草は被害が大きい傾向にある
→地震後の火災などにも注意が必要 - 被害は軟弱地盤である沖積層の厚みに明確に比例する
→山手地区や銀座・日本橋(洪積台地が地表面の下にある)などは被害が少ない傾向にある - 大手町、神田神保町、小石川など谷戸(谷地)を埋め立てているため、大名屋敷なども全壊する被害が発生(小石川の水戸藩藩邸が倒壊、指導者を失って桜田門外の変を生む)
→壊れやすいブロック塀、煙突などの倒壊の危険性が高い

| 安政江戸地震&明治東京地震に学ぶ、『首都圏直下型地震』 | |
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