東京都大田区田園調布3丁目、東急・田園調布駅から道路が放射状に伸びる南西側、宝来公園道理沿いにある大田区立の公園が、宝来公園。大田区自然観察路「雑木林のみち」の寄り道ポイントで、田園調布駅から公園まではイチョウ並木が続いています。
武蔵野台地の南西端の崖下に湧く湧水を集めた池も
大正12年に田園都市の開発を目標にして分譲が始まった田園調布ですが、大正14年、武蔵野の旧景を保存し永く後世に残すために、田園調布会(田園都市生活の向上発展に寄与することを目的とする組織)が街の一角の潮見台の地を広場にしたことが、宝来公園の始まり。
昭和9年、土地が田園調布会から東京市に寄付され、造成整備の後、昭和19年4月に宝来公園として開園、昭和25年10月1日、大田区に移管されています(公園の南西、多摩川台公園には宝萊山古墳があり、名の由来になっています)。
コナラ、クヌギ、シイ、クロマツ、アカマツ、ケヤキ、クスノキ、スダジイ、ウメ、サクラ、ツバキ、サザンカなど73種の樹木が植栽され、湧水池(武蔵野台地の南西端、田園調布台の湧水を集めた池)にはカモ(春にカルガモ、秋冬にマガモ)も泳ぎ、カワセミも姿を見せます。
池には200株ほどのキショウブが植栽され、5月に開花します。
イヌシデ、クヌギなど元々あった雑木林は高さ29mを超える大木群に成長、木陰を生み出し、夏も爽やか。
大田区自然観察路「雑木林のみち」は宝来公園を起点に、多摩川台公園、田園調布せせらぎ公園、六郷用水遊歩道をめぐり、かつての武蔵野の面影を偲ぶもの(田園調布駅〜多摩川園駅/1.3km)。
宝来公園 | |
名称 | 宝来公園/ほうらいこうえん |
所在地 | 東京都大田区田園調布3-31-1 |
関連HP | 大田区公式ホームページ |
電車・バスで | 東急電鉄田園調布駅から徒歩6分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 多摩川台公園管理事務所 TEL:03-3721-1951 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |