東京都台東区上野公園、上野恩賜公園の清水観音堂と摺鉢山古墳(すりばちやまこふん)の間、いこいの広場に立つのが、時忘れじの塔。平成17年3月9日に海老名香葉子(えびなかよこ=エッセイスト、「昭和の爆笑王」初代・林家三平の夫人)が中心となって建立したもの。
東京大空襲の惨禍を後世に伝え、平和を祈念する塔
大正12年の関東大震災、そして昭和20年の東京大空襲の惨禍を忘れずに記憶として残そうという大空襲で亡くなった家族がモチーフになっている平和祈念母子像と、時計塔。
海老名香葉子は、昭和8年、東京・本所生まれで、昭和20年3月9日深夜から10日未明の東京大空襲(一般市民10万人以上が犠牲になった大惨事)で両親や兄弟ら家族6人を失い、孤児として育った経験を有しています。
東京大空襲の哀しみを決して忘れてはならないと語り部活動を続け、そのシンボルとして時忘れじの塔が建立されたのです。
「東京にも、現在からは想像もできない悲しい歴史があります。今、緑美しい上野の山を行き交う人々に、そのような出来事を思い起こしてもらうとともに、平和な時代へと時をつなげる心の目印として、この時計台を寄贈しました 。
初代林家三平妻 海老名香葉子
建立有志一同」
と刻まれています。
毎年3月9日には、林家一門を中心に、『時忘れじの集い』の一環として慰霊碑『哀しみの東京大空襲』供養式も行なわれています。
上野恩賜公園・時忘れじの塔 | |
名称 | 上野恩賜公園・時忘れじの塔/うえのおんしこうえん・ときわすれじのとう |
所在地 | 東京都台東区上野公園5-20 |
関連HP | 上野恩賜公園公式ホームページ |
電車・バスで | JR上野駅から徒歩5分 |
ドライブで | 首都高速上野ランプから500m |
駐車場 | 上野恩賜公園第一駐車場(100台/有料) |
問い合わせ | 上野恩賜公園管理所 TEL:03-3828-5644/FAX:03-3827-7752 |
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