荒川ロックゲート

荒川ロックゲート

東京都江戸川区、荒川と旧中川の最大3.1mにもなる水位差を克服するために設けられた閘門(こうもん)が荒川ロックゲート。閘門は、パナマ運河が有名ですが東京都にもあり、この荒川ロックゲートは、平成17年10月に完成。完成により、荒川と旧中川、小名木川、そして隅田川が船で行き来可能になっています。

荒川と旧中川の間にある現役の閘門(Lock)

江東デルタ地帯の地盤沈下を背景に、荒川と旧中川では、旧中川のほうが水面標高が低く、最大3.1mの水位差が生じています。
荒川ロックゲート(Lock=閘門)手前に信号が設置され、青になるとゲートが開いて閘室内に入り、そこで水位調節を行ない、反対側のゲートが開いて、反対側の河川に出るという仕組み(接近する船舶は監視カメラで確認)。
通航できるのは8:45〜16:30の間で、年末年始、毎月第1日曜など、休日も設定されています(カヌーでの利用も可能、水上バイクは走行が禁止されています)。

通常は、船の往来、利用はさほどありませんが、舟運全盛時代のように、水位差を克服する閘門が現役で稼働すれば、災害時に鉄道や道路が使用困難な際、救援物質や復旧資材の運搬、被災者の救出など災害復旧活動に活躍することができるのです(荒川には、板橋、川口、岩淵、新田、足立、墨田、小松川などに緊急用船着き場が設置されています)。

荒川ロックゲートは、ゲート間(閘室)が全長65m、幅14m。
全長55m以下、幅12m以下、高さ制4.5m以内の船であれば無料で通航が可能。
通過に20分ほどを要しますが、開閉速度はゲートの毎分10mと、国内最速級なんだとか。

荒川から旧中川、小名木川を経由し、隅田川へと出るには、小名木川の新扇橋と小松橋間に位置する扇橋閘門(江東区猿江1丁目)をも利用することに。

荒川ロックゲート北側の大島小松島公園の風の広場(旧中川と荒川に挟まれた広場)には、昭和5年に完成し昭和51年まで使われていた旧小松川閘門(きゅうこまつがわこうもん)が保存されています(閘室などは埋め立てられて、ゲートも片側のみ現存)。

下町探検クルーズがれおん」の「下町ぐるっと一周舟遊び」(おしなり公園船着場〜横十間川〜小名木川〜荒川ロックゲート体験〜荒川クルーズ〜旧中川・スカイツリー絶景ポイント〜旧中川・逆さツリー〜おしなり公園船着場/2時間15分)なら、荒川ロックゲートを通過する体験も可能。

荒川ロックゲート
荒川ロックゲート
名称 荒川ロックゲート/あらかわろっくげーと
所在地 東京都江戸川区小松川1丁目地先
関連HP 江戸川区公式ホームページ
電車・バスで 都営東大島駅から徒歩10分
問い合わせ 荒川下流河川事務所 TEL:03-3902-2379
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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