閘門(こうもん)とは、2つの水門に挟まれた水路(閘室)に船を入れ、水位を人工的に昇降させることにより船を通過させるシステムで、原理はパナマ運河と同じ。東京23国は「ミニパナマ運河」と呼ばれる閘門式運河が2ヶ所あり、公道から見学できるほか、運河クルーズなども行なわれています。
扇橋閘門|小名木川
場所:東京都江東区猿江1-5-18
完成年:昭和52年
管理事務所:東京都江東治水事務所
閘門設置理由:小名木川東西の水位差(最大で3mほど)を克服するため
内容:江東デルタ地帯を東西に流れる小名木川の中央、新扇橋と小松橋間に位置する閘門
監視員が船を確認すると、開閉されるシステムで通航料金もなし
水門から入り、前方の水門に挟まれた100m、幅11mの閘室(こうしつ)で待機すると、入ってきた門が閉まり、水位が調節され(サイフォン設備を使って隅田川の水を取り込んでいます)、前方の門が開きます
小名木川は、江戸に移封された徳川家康が、舟運の確保のために開削した歴史ある運河です
荒川ロックゲート|旧中川
場所:東京都江戸川区小松川1丁目地先
完成年:平成17年10月
管理事務所:荒川下流河川事務所
閘門設置理由:荒川と旧中川の最大3.1mにもなる水位差を克服するため(完成により、荒川と旧中川、小名木川、そして隅田川が船で行き来可能)
内容:荒川ロックゲート(Lock=閘門)手前に信号が設置され、青になるとゲートが開いて閘室内に入り、そこで水位調節を行ない、反対側のゲートが開いて、反対側の河川に出るという仕組み(接近する船舶は監視カメラで確認)
ゲート間(閘室)は全長65m、幅14m
北側の大島小松島公園の風の広場(旧中川と荒川に挟まれた広場)には、昭和5年に完成し、昭和51年まで使われていた旧小松川閘門(きゅうこまつがわこうもん)が保存されています
東京に2ヶ所ある「ミニパナマ運河」とは!? | |
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