亀甲山古墳

亀甲山古墳

東京都大田区田園調布の多摩川台公園内にある前方後円墳が亀甲山古墳(かめのこやまこふん・きっこうやまこふん)。墳長107.25m、多摩川流域では最大の古墳で、国の史跡になっています。立川市から続く延長約30kmの国分寺崖線(こくぶんじがいせん)の台地を生かした荏原台古墳群50基のなかでも最大の古墳です。

東京都内でも最大の古墳

多摩川流域の古墳では、初期の4世紀後半の築造と推測されています。
小さな谷を隔てて向き合う宝莱山古墳(ほうらいさんこふん)は、4世紀前半で、一帯では最古の古墳になっています。
亀甲山古墳の周囲には柵が巡らされ、保存が図られています。
発掘調査が行なわれていないため、出土品はありません。
同じ荏原台古墳群では、野毛大塚古墳(5世紀に築造の帆立貝形古墳/玉川野毛町公園)の出土品(東京国立博物館収蔵)が国の重要文化財に指定されています。

多摩川流域には弥生時代に米作が行なわれ、ヤマト王権との交流から新しい文化や技術を導入(ヤマト王権に従属を誓い、首長であることの承認を受け、技術を導入)。
その首長墓が、宝莱山古墳(四獣鏡が出土)、亀甲山古墳だと推測できます。

多摩川台公園の管理事務所には「古墳展示室」が併設されているのであわせて見学を。

亀甲山古墳
名称 亀甲山古墳/かめのこやまこふん・きっこうやまこふん
所在地 東京都大田区田園調布1丁目
関連HP 大田区公式ホームページ
電車・バスで 東急多摩川駅から徒歩5分
問い合わせ 多摩川台公園管理事務所 TEL:03-3721-1951
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
多摩川台古墳群

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亀甲山古墳

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