東京都大田区田園調布の多摩川沿いの台地、立川市から続く延長約30kmの国分寺崖線(こくぶんじがいせん)の南端部分に築かれた8基からなる古墳群が多摩川台古墳群。一帯は多摩川台公園として整備され、古墳群の北に宝莱山古墳(都の史跡)、南に亀甲山古墳(国の史跡)という2つの前方後円墳があり、田園調布古墳群を形成しています。
6世紀〜7世紀築造の古墳群
発掘調査の結果、2号墳(円墳)が6世紀前半頃に築造され、さらにこの円墳を前方部に利用した前方後円墳(墳長39m)が6世紀後半に造営されたと推測されています。
続いて3号墳〜6号墳が築造されていますが、築造の年代は定かでありません。
さらに7号墳が、最後の8号墳は大化の改新に近い7世紀中頃に築かれています。
東京都内にはかつて多くの古墳があありましたが、都市化の波で失われたものが多く、多摩川台古墳群は国分寺崖線の台地によって開発を免れた貴重な存在です。
田園調布古墳群と野毛古墳群は、ともに多摩川左岸の台地上(国分寺崖線)に位置し、荏原台古墳群(えばらだいこふんぐん)と総称され、その数は合計50基にも及んでいます。
そのうち最大なものが亀甲山古墳(かめのこやまこふん)で墳長107mの前方後円墳です。
多摩川台古墳群 | |
名称 | 多摩川台古墳群/たまがわだいこふんぐん |
所在地 | 東京都大田区田園調布1丁目 |
電車・バスで | 東急多摩川駅から徒歩5分 |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 多摩川台公園管理事務所 TEL:03-3721-1951 |
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