牛天神北野神社

牛天神北野神社

東京都文京区春日1丁目、元暦元年(1184年)、源頼朝が創建したと伝える古社が、牛天神北野神社。祭神は菅原道真(すがわらのみちざね)で、撫で岩と称される牛に似た石を御神体としたことから、牛天神の名が生まれました。撫でると願いが叶う「ねがい牛」(撫で牛)が境内にあります。

源頼朝の創建と伝える天神社

源頼朝が、この地で岩に腰掛けて休息をした、夢に牛に乗った菅原道真が現れ、「汝に2つの吉事あり」と告げ、お告げ通り嫡男・源頼家(みなもとのよりいえ)が誕生し、戦にも勝利したことで、頼朝は報恩感謝でこの地に社殿を建立したと伝えられています。
源頼家の誕生は、寿永元年8月12日(1182年9月11日)なので、その2年後に社殿が創建されたということに。

「ねがい牛」は、牛の頭の部分を撫でながら願をかけると願いが叶うとか。
境内には中島歌子の歌碑「雪のうちに 根ざしかためて 若竹の 生出むとしの 光をぞ思ふ」(雪中竹の句、明治42年建立)も立っています。
中島歌子は、牛天神北野神社近くの安藤坂にあった歌塾「萩の舎」の塾主で、樋口一葉もその塾生でした。
中島歌子の母の葬儀が神式で行なわれ、この牛天神北野神社の宮司が祭主であったこと、歌子自身の葬儀も神式だったことから、牛天神北野神社境内に建立されたもの。

2月の『紅梅まつり』、5月25日の『例大祭』、7月の『大輪朝顔まつり』、11月の『菊わらべまつり』(使用する画像は『菊わらべまつり』時のもの)など行事も多彩。


大輪朝顔は、幕末の嘉永5年(1852年)に牛天神で展示が始まったということで、7月第3土・日曜には『大輪朝顔まつり』を開催。

例年11月には『菊わらべまつり』が執り行なわれ、境内に菊の懸崖や杉づくり、千輪咲きなどが展示されます。
菅原道真は梅との結びつきが強いイメージですが、実は菊も愛でたとのことで、そのゆかりから、『菊わらべまつり』が行なわれています。

文政6年(1823年)に十返舎一九が著した『菅神御一代文章』に記載のある「東都七天神」(亀戸天神社、湯島天神、平河天満宮、牛天神北野神社、西向天神社、五條天神社、関屋天満宮)の一社です。

牛天神北野神社
名称 牛天神北野神社/うしてんじんきたのじんじゃ
所在地 東京都文京区春日1-5-2
関連HP 牛天神北野神社公式ホームページ
電車・バスで JR・東京メトロ・都営地下鉄飯田橋駅、東京メトロ後楽園駅、都営地下鉄春日駅から徒歩10分
問い合わせ 牛天神北野神社 TEL:03-3812-1862/FAX:03-3868-0477
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
牛天神北野神社

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