東京の国宝(建築)、特別名勝、特別史跡 全6ヶ所

東京都内には博物館などが所有する美術・工芸品の類の国宝は数多くありますが、建築物は2件しか指定されていません。庭園、史跡などの「国宝級」であることを示す特別名称、特別史跡などを含めると指定されるのは全8件、重複指定があるので6ヶ所ということに。この6ヶ所は必踏の地ということに。

国宝、特別名勝、特別史跡とは

建築物として国宝に指定されるためには、明確な建築年が分かる必要があります。
東村山市にある禅宗建築の粋を集めた正福寺地蔵堂は、惚れ惚れするような見事な建物ですが、昭和9年の修復時(解体復元工事)に尾垂木尻持送りの墨書銘から室町時代の応永14年(1407年)に建立されたことが確定しています。
もう1件の国宝建築物である迎賓館赤坂離宮は、明治建築としては初となる国宝で、いかに価値ある建築物なのかがよくわかります。

なお、国宝級の名勝である特別名勝は36件、史跡の国宝と称される特別史跡は63件しかなく、こちらも実に貴重な存在です。

東京の国宝(建築)、特別名勝、特別史跡 全6ヶ所

名称種別所在地概要
1迎賓館赤坂離宮国宝(建築物)港区元赤坂
2-1-1
東宮御所として明治42年完成
国賓を迎える施設として活用
一般公開され見学が可能
(公開日の確認が必要)
2正福寺地蔵堂国宝(建築物)東村山市野口町
4-6-1
応永14年(1407年)築
入母屋造り、杮葺(こけらぶき)
禅宗様建築の代表的遺構
屋根の葺き替えは30年ごとです
3六義園特別名勝文京区本駒込
6-16-3
柳沢吉保の別荘に築かれた庭園
回遊式築山泉水庭園・大名庭園
紀州の和歌の浦の景勝も
現在は都立の庭園
4小石川後楽園特別名勝
特別史跡
(重複指定)
文京区後楽
1-6-6
水戸徳川家の江戸上屋敷の庭園
回遊式築山泉水庭園・大名庭園
現・地名の後楽園は庭園の名称
現在は都立の庭園
5浜離宮恩賜庭園特別名勝
特別史跡
(重複指定)
中央区
浜離宮庭園
1-1
徳川将軍家の御浜御殿の跡
明治時代には宮内省の浜離宮
潮入りの池、鴨場も現存
現在は都立の庭園
6江戸城跡特別史跡千代田区
皇居外苑
1-1
太田道灌が築城
徳川家康、秀忠、家光が大改修
天守台石垣などが現存
現在は皇居外苑(国民公園)に
東京の国宝(建築)、特別名勝、特別史跡 全6ヶ所
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