東京都文京区後楽1丁目にある都立庭園が、小石川後楽園。水戸徳川家の江戸上屋敷内につくられた築山泉水回遊式の大名庭園で、その玄関門にあたるのが唐門。私的空間である内庭と、後楽園を隔てる役割の門で、戦災で焼失していましたが、令和2年に復元され、同時に曜日限定で東門が利用できるようになっています。
小石川後楽園の玄関門を復元
東門は、これまで通常は閉鎖され、飯田橋駅に近い西門がメインの出入口でしたが、唐門の復元に合わせ、往時の動線を復活させるため、東門も利用できるようになっています(土・日曜、祝日のみ開門)。
小石川後楽園を訪れるなら、少し遠回りになる場合でも東門から入り、まずは唐門を確認し、唐門を起点にして、水戸藩の書院があった内庭側から探勝すれば(東門と唐門の間が内庭)、往時の動線と同じことになり、大名気分が味わえることに。
つまり、内庭(水戸徳川家の私的な空間)から唐門をくぐり(現在はくぐることはできず、脇を抜けます/特別な催しの際は、唐門を開門し通行可能に)、大泉水が目の前に開けるという動線に。
唐門に掲げられる扁額も、大正時代の文献に残されていた古写真を基に復元。
扁額には、江戸時代初期に来日した明の儒者で、後楽園の造園にあたっては意見を取り入れた朱舜水(しゅしゅんすい)の名と落款が記されています。
小石川後楽園・唐門 | |
名称 | 小石川後楽園・唐門/こいしかわこうらくえん・からもん |
所在地 | 東京都文京区後楽1-6-6 |
関連HP | 東京都公園協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR・東京メトロ東西線・有楽町線・南北線・都営地下鉄大江戸線飯田橋駅から徒歩3分。東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園駅から徒歩10分 |
ドライブで | 首都高速神田橋ランプから約3.5km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 小石川後楽園サービスセンター TEL:03-3811-3015 |
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