柴又帝釈天門前参道商店街

柴又帝釈天門前参道商店街

東京都葛飾区、葛飾柴又の柴又帝釈天(しばまたたいしゃくてん)の参道として発展してきた商店街が、柴又帝釈天門前参道商店街。映画『男はつらいよ』シリーズの舞台となった商店街で、草だんごの「髙木屋老舗」(明治元年創業)、「門前とらや」(明治20年創業)もこの商店街に。

草だんごだけでなく、伝統の川魚料理にも注目を

柴又帝釈天門前参道商店街

京成電鉄金町線・柴又駅の駅前には、フーテンの寅像と見送るさくら像が立ち、そこから柴又帝釈天までの間が柴又帝釈天門前参道商店街で、まさに寅さんゆかりの帝釈天参道の商店街。

映画『男はつらいよ』の第1作目から4作目まで寅さんの実家として撮影に使われたのが「門前とらや」。
撮影当時の建物は老朽化のため、平成元年に建て直されています。
「髙木屋老舗」は、映画『男はつらいよ』シリーズの撮影の際、休憩や衣装替えに部屋を貸していたのがきっかけで、主人公・車寅次郎の実家「とらや」(のちに「くるまや」)のモデルとされるようになり、こちらも寅さんゆかりの店です。

商店街のなかほにある「川千家」(かわちや)は江戸時代の安永年間(1772年〜1781年)創業という老舗の川魚料理店。
鰻・鯉料理に舌鼓を打つことができます(1階は食堂、2階・3階が座敷で椅子席も)。

「ゑびす家」も天明年間(1781年〜1789年)創業という老舗の料亭。
参道に面した参道店は、大正初期のレトロな木造建築で、池に臨む座敷なども用意。
ランチなら、うな重、柴又御膳、川魚御膳などが手軽です。
料亭は本格的な会席料理で、柴又帝釈天での祈願などの帰路の利用もおすすめです。

石田だるま店、だるまやと縁起物のだるま専門店があるのも帝釈天門前ならでは。

帝釈天信仰は安永7年(1778年)、庚申の日に柴又帝釈天(題経寺)で帝釈天王の板本尊(日蓮上人が帝釈天を板に彫った拓本)が発見されて以来、参拝客が急増。
門前の商店もその頃から軒を並べたのですが、「川千家」、「ゑびす家」はその当時からの老舗ということになります。
草だんごに注目が集まりがちですが、そんな帝釈天の歴史とともに歩んだ、川魚料理もご賞味を。

柴又帝釈天門前参道商店街

国の重要文化的景観「葛飾柴又の文化的景観」

柴又帝釈天門前参道商店街

平成30年2月13日、「葛飾柴又の文化的景観」が、都内初の国の重要文化的景観に選定されましたが、その中心となるのが帝釈天と門前の商店街。

帝釈天は、板本尊の発見を機に江戸からの参拝客が急増し、鉄道網の整備により門前はますます多くの人々で賑わうように発展、昭和初期には参道沿いにまとまりのある景観が形成されています。

国の重要文化的景観に選定されるのは、都内では葛飾柴又が唯一で、関東エリアでも利根川・渡良瀬川合流域の水場景観(群馬県邑楽郡板倉町)と2ヶ所だけという貴重な場所。

柴又帝釈天門前参道商店街
名称 柴又帝釈天門前参道商店街/しばまたたいしゃくてんもんぜんさんどうしょうてんがい
所在地 東京都葛飾区柴又
関連HP 柴又参道商店街 神明会公式ホームページ
電車・バスで 京成電鉄柴又駅からすぐ
ドライブで 首都高速四つ木ランプから約7.3km
駐車場 江戸川河川敷駐車場(有料)を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
柴又帝釈天

柴又帝釈天

東京都葛飾区柴又7丁目にある日蓮宗の寺が、柴又帝釈天(しばまたたいしゃくてん)。寛永6年(1629年)の創建で、正式名は経栄山題経寺(きょうえいざんだいきょうじ)。宗祖・日蓮自らが彫ったという帝釈天を祀っていることから、「柴又帝釈天」の名で

フーテンの寅像と見送るさくら像

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東京都葛飾区柴又4丁目、京成金町線柴又駅の駅前広場にあるのが、フーテンの寅像と見送るさくら像(制作・吉田穂積)。 松竹映画『男はつらいよ』シリーズの舞台、柴又帝釈天へと続く柴又帝釈天参道商店街の玄関駅で、寅さん(渥美清)を見送る形

矢切の渡し(柴又渡船場)

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葛飾柴又寅さん記念館

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