東京都大田区、海老取川河口に架かる首都高速道路1号羽田線の入口ランプとして使われた橋梁が、羽田可動橋。大型船の航路を確保する必要があるため、全国的にも数の少ない旋回橋となっていますが、湾岸線空港中央〜大黒JCT間の開通により、平成10年に使用停止に。
羽田トンネルのサブルートととして再注目
平成2年4月16日に運用が開始され、平成10年4月に終了したという短い期間だけ運用された旋回橋の羽田可動橋。
橋が設けられたのは、湾岸線が未開通だった当時、羽田トンネル付近でしばしば渋滞が発生していたため、空港入口(現・空港西入口)から入った車は、羽田トンネルを経由せず本線に合流できる迂回路として、羽田可動橋が架橋されたのです。
橋桁が時計回りに旋回する仕組みですが、現在は羽田トンネルが供用されているため、この部分は走行せず、オブジェ的に眺めるだけの存在に。
「羽田のブツ切り橋」とも呼ばれる存在ですが、羽田トンネルが昭和39年の開通から時を経て経年劣化によるコンクリート内部の鉄筋の劣化などが進行しているため、大規模な改修工事を行なう必要があるため、羽田可動橋の存在が再び注目されるようになっているのです。
これまで破却されなかったのは、羽田トンネルに何かあった時のサブルート(迂回路の確保)として温存していたということに。
羽田可動橋 | |
名称 | 羽田可動橋/はねだかどうきょう |
所在地 | 東京都大田区 |
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