東京の鉄道
プレスマンユニオン編集部
保谷駅
東京都西東京市東町3丁目にある西武池袋線の駅が、保谷駅(ほうやえき)。大正4年4月15日、武蔵野鉄道武蔵野線の開通と同時に開業した駅で、西武鉄道屈指の難読駅名。プラットホーム東側の3分の1ほどは練馬区という23区のとの境界に位置しています。
プラットホームは一部が練馬区に
大正4年4月15日、西武鉄道の前身、武蔵野鉄道の池袋駅〜飯能駅(当時の線名は武蔵野線)の開通と同時に開業した歴史ある駅で、当時は池袋駅から4駅目(東長崎駅 、練馬駅、石神井駅の次)でした。
現在の駅舎は、平成3年12月27日に供用開始のもので、橋上駅舎。
平成21年には「Emio保谷」がオープンしています。
平成23年7月17日には駅改良工事が行なわれ、現在では単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の2面3線という構造に。
保谷駅止まりという列車もあることから、保谷電留線が用意され、2番ホームまたは3番ホームに入線後、折り返し運転もしくは、保谷電留線に入る仕組み。
南口の駅前から、三鷹駅行き、吉祥寺駅行きの路線バスも運行。
各駅停車のほか、通勤急行、通勤準急、準急が停車。
有料座席指定列車「S-TRAIN」は、平日ダイヤのみ上下列車とも保谷駅に停車。
東京メトロ有楽町線への直通、新木場行きもあります。
保谷という地名は、もともと小槫保屋(こぐれほうや)だったものが、江戸時代半ば、幕府に提出する文書で、誤って保谷を使用、以降、保谷になったのだとか。
『小田原衆所領役帳』(おだわらしゅうしょりょうやくちょう)には小榑・保屋九十八貫文となっていることから、どうやら以前は保屋だった可能性が大。
穂の密生した小さな谷から生まれたとする説、保谷氏が中心となって開発した村という説もあり定かでありません。
明治22年には保谷村が誕生し、明治40年に埼玉県から東京府北多摩郡に編入されています。
武蔵野鉄道開通時は、東京府になってから間もない保谷村ということに。
ちなみに保谷駅の練馬区側は標高50mほどある23区でも高所地帯になっています。
保谷駅 |
名称 |
保谷駅/ほうやえき |
所在地 |
東京都西東京市東町3-14-30 |
関連HP |
西武鉄道公式ホームページ |
|
問い合わせ |
保谷駅 TEL:042-421-5047 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
この記事が気に入ったら
いいねしよう!
最新記事をお届けします。
-
東京駅・動輪の広場
東京都千代田区丸の内1丁目、東京駅丸の内南口、地下1階の丸の内地下南口改札前(改札の外側)にあるのが、動輪の広場。かつて東海道線を走っていたC62-15型蒸気機関車の動輪(直径1m75cm)が3つ並んでシンボルになっています。銀の鈴とともに東京駅を代表する待ち...
カテゴリ: 千代田区, 東京の待ち合わせ場所, 見る
-
奥多摩湖
東京都西多摩郡奥多摩町、昭和32年に完成した小河内ダムによって出現した人造湖が奥多摩湖。東京都水道局が「東京の水がめ」とするために築いたダムで、ダム湖(奥多摩湖)の正式名は小河内貯水池。東京都下では、村山貯水池(多摩湖)とともにダム湖百選に選定されています。...
カテゴリ: 奥多摩町, 見る, 遊ぶ
-
東京三大タワーとは!?
東京には数多くの展望台がありますが、塔状の高層建築物をタワー(tower)と定義するならば、東京スカイツリー、東京タワーは、東京の二大タワー。もうひとつ、江戸川区にある公共施設、タワーホール船堀の船堀タワー(無料)を加えて、東京三大タワーと呼ばれています。 東...
カテゴリ: NEWS&TOPICS
-
東京の廃線跡を歩こう! 全12線
東京都内には、小河内ダム建設の資材を運搬した東京都水道局小河内線(水根貨物線)、武蔵野競技場への中央線の支線、米軍立川基地への引込線、そして陸軍の軍用鉄道、都電の専用軌道など数多くの廃線跡が残されています。散策に絶好、あるいは散策途中に見学できる12線を紹介し...
カテゴリ: NEWS&TOPICS
-
上野恩賜公園・不忍池ボート場
東京都台東区、上野恩賜公園の不忍池(いのばずのいけ)にあるのが、不忍池ボート場。不忍池は、弁天島を中央に、北側の鵜の池、ハスが茂る南側の蓮池、西側(不忍通り沿い)のボート池に分かれています。ボート乗り場はボート池の弁天島側にあり、不忍池辯天堂から橋でつながって...
カテゴリ: 台東区, 遊ぶ
-
奥多摩湖・麦山の浮橋(ドラム缶橋)
東京都西多摩郡奥多摩町、奥多摩湖の湖上にあるのが麦山の浮橋(ドラム缶橋)。昭和32年に完成した小河内ダムによって出現した人造湖が奥多摩湖。奥多摩湖にはダム建設時に水没した道の代替として設置された2ヶ所の浮橋があり、そのうちのひとつ麦山の浮橋は、ドラム缶橋として...
カテゴリ: 奥多摩町, 東京の橋, 見る
-
第42回墨堤さくらまつり|墨田区|2024
2024年3月16日 (土)~4月7日(日)、東京都墨田区の墨田区立隅田公園で『第42回墨堤さくらまつり』を開催。隅田川の川沿いに続く隅田公園ですが、浅草側(台東区側)だけでなく、墨田区側にも注目。夜桜見物が可能で、地元町会の模擬店や向嶋墨堤組合の芸妓茶屋、銘...
カテゴリ: イベント, 墨田区, 東京の桜
-
新橋駅西口広場(SL広場)
東京都港区新橋2丁目、新橋駅の日比谷口改札を出た先にある広場が、新橋駅西口広場(SL広場)。サラリーマンやOLの街ということで、テレビの街頭インタビューでおなじみの広場で、新橋〜横浜に鉄道が創業したということを記念してSLが置かれています。 SL広場と通称され...
カテゴリ: 東京の待ち合わせ場所, 港区, 見る
-
東京の大名庭園全23 お気に入り順紹介
東京にある大名庭園は、東京とりっぷ取材班の調べで全23。実は、ひょっとするとという候補がほかにもありますが、(池が大名庭園時代と同じ位置にあるなど)確定しているのは23ヶ所にすぎません。その23庭園を、取材班が「お気に入り順」に紹介します。 大名庭園の存続は明...
カテゴリ: 見る, 遊ぶ
-
隅田川六大橋とは!?
大正12年9月1日に発生した関東大震災後の帝都復興事業で帝都復興院(大正13年2月25日以降は内務省復興局)が隅田川に建設した相生橋、永代橋、清洲橋、蔵前橋、駒形橋、言問橋の6橋は景観にも配慮され、デザイン的にも優れた橋で、隅田川六大橋と称されています。 デザ...
カテゴリ: NEWS&TOPICS, 東京の橋