東京都品川区南品川1丁目、京急・新馬場駅の東、目黒川に架かる品川橋の南詰にあるのが、旧品川警察署品川橋交通待機所。昭和4年地区の国の登録有形文化財で、東海道沿いに位置するので、散策する人も多く、南品川櫻河岸まちなか観光案内所としても機能しています。
関東大震災後に耐火構造で建築した貴重な交番の遺構
明治14年に警察署が設置されたのがルーツですが、昭和2年、目黒川の改修工事に伴い、東海橋南東側に移転。
旧東海道沿いで往来が多かったため、品川警察署品川橋巡査派出所として昭和4年に地域住民から寄附されたのが、現存する建物です。
関東大震災の経験から、木造建築でありながら壁を鉄網コンクリートとすることで耐震化と不燃化を実現、外壁も洋風洗い出し仕上げで、モルタルながら目地を切って石張りのようにみせています。
縦長の上下窓を設けているのは、通行の人、人力車などを見やすいためで、交差点に面して隅切りした入口にはアーチが設けられるなど、竣工当時流行したアール・デコの意匠も組み込まれています。
巡査派出所が廃止後の昭和35年からは品川交通安全協会事務局が、さらに平成9年からは櫻心会(おうしんかい=南品川の町会)が防災倉庫として使用し、令和2年に品川区が東京都から取得し、天井の黒漆喰左官仕上げなどを丁寧に修復した後に南品川櫻河岸まちなか観光案内所として活用。
旧品川警察署品川橋交通待機所(南品川櫻河岸まちなか観光案内所) | |
名称 | 旧品川警察署品川橋交通待機所(南品川櫻河岸まちなか観光案内所)/きゅうしながわけいさつしょしながわばしこうつうたいきじょ(みなみしながわさくらがしまちなかかんこうあんないじょ) |
所在地 | 東京都品川区南品川1-3-4 |
関連HP | 品川区公式ホームページ |
電車・バスで | 京急新馬場駅から徒歩5分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
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