東京都文京区、江戸城の外堀として開削された神田川ですが、JR水道橋駅の東側から下流の昌平橋までの間(昌平橋下流~水道橋下流、1.3km)、神田川に沿って文京区側(北側)の地中を流れるのが、神田川・お茶の水分水路。取水口側にはお茶の水分水路碑(石碑)が立っています。
神田川に4ヶ所ある分水路で、お茶の水渓谷の地下を抜ける
神田川の中流部(お茶の水一帯)は、もともと江戸時代の初期、幕府の命により仙台藩が本郷台地(神田山)を開削して導水した河道。
そのため峡谷を形成していますが、拡幅による河道整備が困難で、洪水の際の対策上のネックになっていました。
神田川の治水安全度向上を目的に、バイパス的な流路を築いたのがお茶の水分水路。
全区間が神田川沿いの外堀通り・都道405号(外濠環状線)の地下に敷設されています。
昭和62年~平成6年にかけて上流開削区間(220m)と、湯島聖堂あたりまでのトンネル区間(760m)を整備し、その後、平成8年~11年にかけて、下流開削区間(320m)を整備しています。
神田川にはお茶の水分水路のほか、江戸川橋分水路(江戸川橋上流〜新白鳥橋下流)、高田馬場分水路(妙正寺川・新目白通り地下1.2km、高戸橋上流で合流)、水道橋分水路(白鳥橋下流〜水道橋下流で)があります。
神田川・お茶の水分水路 | |
名称 | 神田川・お茶の水分水路/かんだがわ・おちゃのみずぶんすいろ |
所在地 | 東京都千代田区外神田1丁目~文京区本郷1丁目 |
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