東京都水道歴史館

東京都水道歴史館

東京都文京区、東京都水道局の本郷給水所(配水池の上は本郷給水所公苑)に隣接するのが、東京都水道歴史館。東京都水道局本郷庁舎2号館にある施設で、西新宿から移設され、平成7年4月15日開館。徳川家康の関東入封に始まる江戸・東京の水道の歴史、近代水道の重要性を詳しく解説しています。

「江戸上水」、「近現代水道」に分けて東京の水道を解説

東京都水道歴史館
1階には村山貯水池にある第一取水塔の実物大模型も設置

2階が、神田上水、玉川上水など、徳川家康の関東入封に始まる江戸時代の上水道の歴史、そして1階が明治以降の近代水道の歴史コーナーに分かれているので、まずは2階から見学をスタートさせるのがセオリー。

江戸時代、明治時代以降に共通することは、江戸・東京の人口増加、都市部の拡大とともに、水道需要が増加し、それに対応して水源の確保、上水道網が整備されるプロセスがよくわかります。
江戸時代は、井の頭池(現・井の頭恩賜公園)や善福寺池(現・善福寺公園)などの湧水を水源とした神田上水、そして多摩川の水を引水した玉川上水で江戸市中の水を補っていましたが、明治時代になると、コロナなどの疫病防止の観点からも近代水道の普及が急がれ、水不足を補うために村山貯水池(多摩湖/昭和2年完成)、山口貯水池(狭山湖/昭和9年完成)、小河内貯水池(おごうちちょすいち=奥多摩湖/昭和32年)とダム湖によって水源を確保するようになったのです。

2階「江戸上水」コーナーでは、江戸の上水の木樋実物展示、江戸長屋の再現コーナーなどから、江戸庶民の水道事情がわかります。
1階「近現代水道」コーナーでは、規模・水質ともに世界有数のレベルに達した東京水道の歴史や技術を紹介しているので、水道局の取り組みもよく分かる仕組み。

隣接する本郷給水所公苑では、屋外展示として移築・復原された神田上水石樋と神田上水白堀を見学可能。
また徒歩10分ほどの神田川には、江戸時代に神田上水が神田川を懸樋(水道橋)で渡った神田上水懸樋跡があるので、時間が許せばあわせて見学を。

東京都水道歴史館
名称 東京都水道歴史館/とうきょうとすいどうれきしかん
所在地 東京都文京区本郷2-7-1
関連HP 東京都水道歴史館公式ホームページ
電車・バスで JR・都営地下鉄水道橋駅、JR・東京メトロ御茶ノ水駅、東京メトロ・都営地下鉄本郷三丁目駅から徒歩7分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 東京都水道歴史館 TEL:03-5802-9040/FAX:03-5802-9041
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
本郷給水所公苑

本郷給水所公苑

東京都文京区、東京都水道局の本郷給水所の配水池の上を公園化したのが、本郷給水所公苑。南側は、武蔵野の雑木林をイメージした和風庭園、北側がシンメトリー(左右対称)にデザインされた洋風庭園で、バラ園もあり、春バラ、秋バラの際には300株のバラが

神田上水懸樋跡

神田上水懸樋跡

東京都文京区、神田川の中央本線が走る対岸(北岸)、文京区立元町公園近くにあるのが、神田上水懸樋跡(かんだじょうすいかけひあと)。江戸時代、東京の水道だった神田上水が神田川を越える施設が懸樋で、木樋(木製の水道管)と木橋、石樋(石製の水道管)

村山貯水池(多摩湖)・第一取水塔

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東京都東大和市と埼玉県所沢市にまたがる狭山丘陵を利用して造られたアースダム形式の貯水池が、村山貯水池(多摩湖)。東京市の水道事情の切迫を背景に、村山上貯水池(大正13年完成)、村山下貯水池(昭和2年)を築いたもので、村山下貯水池の第一取水塔

村山貯水池(多摩湖)

村山貯水池(多摩湖)

東京市の人口増加に対応した水源確保のため、狭山丘陵の谷を活かして昭和2年に完成したダム湖。多摩川の水を羽村取水堰(はむらしゅすいせき)で取り入れ、導水管にて村山貯水池に導いて貯水しています。ダム湖百選、近代水道百選、土木学会選奨土木遺産、村

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