伊豆七島の三宅島(東京都三宅村)の伊豆半島を望む東北側の岬が伊豆岬。その突端に建つ灯台が明治42年6月1日初点灯という歴史ある伊豆岬灯台です。塔高10.0mで塔身は四角というユニークなスタイルで、海上保安庁のDランク保存灯台になっています。灯台以外に明かりが無いので、星空観賞のスポットにも。
伊豆諸島で最初に築かれた灯台
明治42年6月1日、三宅島島役所により伊豆諸島最初の灯台として初点灯した伊豆岬灯台(当時の逓信大臣は後藤新平)。
沖合は黒潮の本流が流れ(黒潮は三宅島の北を流れたり、南を流れたりしています)、冬季には西風が強いという海上交通の難所です。
伊豆岬沖がいかに海上交通にとって重要な場所なのかがよくわかります。
塔身が四角形なのは、石造りだから。
昭和24年6月1日に海上保安庁に移管され、昭和55年に踊場、灯室を鉄筋コンクリート造りに改築していますが、第五等フレネルレンズを備えた基本構造は明治後期のまま。
平成12年の三宅島噴火の際には消灯(平成14年復旧)という火山噴火による消灯を体験した火山島らしい歴史を刻んだ灯台にもなっています(東京都最古の現役灯台)。
灯火部分は海面から24.3mの位置にあり、1万5000カンデラの光が12海里(22.2km)沖まで照らします。
神津島、式根島、新島、利島、伊豆大島、そして遠く伊豆半島、晴れていれば富士山を望む絶景の岬です。
設置当初の名称は伊豆見崎灯台でしたが(官報には三宅島灯台と記載)、昭和24年の海上保安庁移管時に三宅島灯台に改称され、昭和41年に現在の伊豆岬灯台に改称されています。
東海汽船の船が阿古港(錆ヶ浜港)、伊ヶ谷港入港時には(利用の港は早朝3:30に決定)、伊豆岬沖を大型の貨客船「橘丸」(5681t)が通過する姿を眺めることができます。
画像協力:三宅島観光協会
伊豆岬灯台 | |
名称 | 伊豆岬灯台/いずみさきとうだい |
所在地 | 東京都三宅村伊豆 |
関連HP | 三宅島観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 錆ヶ浜港からバスで20分、三池港からバスで35分、三宅島空港からバスで35分、伊豆岬入口下車、徒歩15分 |
ドライブで | 三宅島空港から約13km |
駐車場 | 3台/無料 |
問い合わせ | 三宅島観光協会 TEL:04994-5-1144 |
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