夫婦橋親水公園

夫婦橋親水公園

東京都大田区南蒲田1丁目、京急蒲田駅近く、第一京浜国道(国道15号)が呑川を渡る夫婦橋(めおとばし)の下流側にあるのが、夫婦橋親水公園。夫婦橋親水公園は、河口の海苔採取業者が利用した共同荷揚場の跡地で、昭和14年に現在の直線的な河道(新呑川)が生まれた際に築かれたのが共同荷揚場です。

映画『シン・ゴジラ』ではゴジラが上陸した地

第一京浜国道は、旧東海道で、呑川の水を分水した農業用水の六郷用水と呑川のふたつの橋があったので古くは女夫橋(夫婦橋)と呼んでいました。
江戸時代初期に幕府が東海道の状況を把握するために、道中奉行に命じて作成した詳細な絵地図『東海道分間延絵図』にも夫婦橋の名が記載されています。

呑川の栄養豊富な水は、大森海岸の海苔養殖の基本で、「べか舟」(海苔採り伝馬)と呼ばれる幅が狭い 一人乗りの舟(山本周五郎の『青べか物語』で一躍有名になった舟)が活躍し、採取した海苔を陸揚げする場所となる共同荷揚場があったのが現在の夫婦橋親水公園の場所です。

かつての共同荷揚場を親水公園にしたのは、震災などの非常災害時に、船による物資などの輸送ができる重要拠点としての機能をもたせたから。
防災施設として、太陽光・風力発電システムや東京都が管理する水防倉庫を設置、通常は親水護岸・親水テラスとなっていますが、いざというときにはここに荷揚げするというスペースとなっているのです。

ちなみに映画『シン・ゴジラ』(平成28年公開、主演・長谷川博己、監督・樋口監督/東宝)では、「樋口監督が雑多な雰囲気のある蒲田という街が好きだったから」という理由で、呑川がゴジラの上陸地点になっていて、冒頭の重要なシーンに蒲田の街が登場しています。

夫婦橋親水公園
名称 夫婦橋親水公園/めおとばししんすいこうえん
所在地 東京都大田区南蒲田1-4地先
関連HP 大田区公式ホームページ
電車・バスで 京急蒲田駅から徒歩1分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 大田区地域基盤整備第二課 TEL:03-5713-1118/FAX:03-5713-2009
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
旧呑川緑地

旧呑川緑地

東京都大田区大森東5丁目~大森南4丁目、昭和51年に埋め立てられた呑川の旧河道を利用した公園が、旧呑川緑地(きゅうのみかわりょくち)。東蒲中学校近く、呑川との分岐を起点に大森海岸(平和島運河)手前の呑川水門まで1.8kmにわたって緑地公園が

夫婦橋親水公園

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