皆中稲荷神社

皆中稲荷神社

韓国料理店や食品店が並ぶ新大久保駅近くにある、宝くじの当選祈願で有名な神社が皆中稲荷神社(かいちゅういなりじんじゃ)。天文2年(1533年)創建の新宿・百人町にある古社。主祭神は宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)です。「当たる」ものにご利益(りやく)があるといわれるありがたい稲荷社です。

宝くじ当選祈願や勝運の神様

皆中稲荷神社
皆中稲荷神社

百人町、いわゆる大久保、新大久保界隈には、江戸時代初期の寛永10年(1633年)に甲州街道(内藤新宿)の防備もあって、鉄砲百人組同心が駐屯。
家康の江戸城入城でも先陣を務めた鉄砲百人組が、この神社に参拝し霊符を授与されたところ、命中の確立が大いに向上。
その後、旗本なども競って参拝するようになったのだとか。

皆中と書いて「みなあたる」とも読ませる、縁起のいい名前の神社で、今では宝くじの当選祈願、競馬の勝ち馬祈願など、勝負運はもちろん、商売繁盛の祈願所として知る人ぞ知る存在に。
社務所には、勝運や宝くじ当選祈願の授与品も揃っています。
宝くじ当選祈願などに人気の授与品は「皆中守」。
9月26・27日の例大祭では、奇数年のみですが、例大祭前後の土曜または日曜に『鉄砲組百人隊行列』も行なわれています。

鉄砲百人組(大久保組)とは!?
ちなみに百人組の通常の勤務は江戸城内の三之門の警備で、4組の百人組(大久保組・青山組・根来組・甲賀組)が交代で担っていました。
日常的に鉄砲の訓練をしていたわけではなく、公式の頭立会いの見分(査閲)は年に1回。
しかし、そのとき的を外すわけにはいかず、皆中稲荷神社のお力を借りて、見事的を射たのだと推測できます。
このとき江戸城に詰めた番所は、百人番所として皇居東御苑に現存しています。
また、将軍の寛永寺、増上寺への参詣際にも門前での警備を担当。
現在のSP(Security Police)に通じるものがあります。
それでも薄給だったので、内職的に庭でつつじを栽培し、これが大久保のつつじとして江戸時代には有名だったのです。

皆中稲荷神社 3つのチェックポイント

宝くじや競馬必勝祈願の神社
鉄砲百人組同心が祈願したところ百発百中に
みなあたる神社とも呼ばれる

 

皆中稲荷神社
名称 皆中稲荷神社/かいちゅういなりじんじゃ
所在地 東京都新宿区百人町1-11-16
関連HP 皆中稲荷神社公式ホームページ
電車・バスで JR新大久保駅から徒歩2分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 皆中稲荷神社 TEL:03-3361-4398
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

江戸城百人番所(皇居東御苑)

2017年1月16日
皆中稲荷神社

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