東京都新島村、東京都道237号式根島循環線の南端、式根島港にある露天風呂が松が下雅湯(まつがしたみやびゆ)。「内科の湯」地鉈温泉の泉質を気軽に楽しめるようにとつくられた露天風呂で、鉄分を多く含んだ茶褐色の湯が特徴です。松を見上げ、式根松島と呼ばれる風情ある景観も雅(みやび)です。
式根松島にある、風情ある露天風呂
近くにある足付温泉、そして階段で下った岩礁にある地鉈温泉が干満の影響を受けて入浴時間が制限される海中温泉なのに対し、こちらは、24時間入浴可能な露天風呂(湯船は滑りやすいので注意が必要、ただし月・金・日曜の午前中は清掃時間があります)。
足付温泉、地鉈温泉同様に水着着用で入浴しますが、洞窟を抜けた先に更衣室も用意されています。
夜にはほんのりと明かりが灯り、風情たっぷり。
ひょうたん型の湯船の他に、足湯が備え付けられているので、水着の用意のない人は足湯の利用を(いずれもナトリウム-塩化物強塩泉の源泉掛け流し)。
平成5年6月9日に誕生した比較的、新しい温泉で、名称は公募で、皇室会議で皇太子・徳仁親王(こうたいしなるひとしんのう=現在の天皇)と小和田雅子さんの婚姻が決定したことから、雅の湯と名付けられたもの。
岩のトンネルを抜けた先に湯船がありますが、実はこの岩のトンネル、昭和11年、東海汽船の前身、東京湾汽船が開業した「式根島温泉ホテル」の湯船に向う通路だったもの。
白亜の2階建ての建物は現在の与謝野晶子記念碑あたりに建ち、式根松島を望む湯船が、現在の松が下雅湯あたりに築かれていました。
この温泉ホテル開業にあわせ、東京湾汽船は当時の汽船「橘丸」、「菊丸」を寄港させ、与謝野晶子も来島しています。
松が下雅湯は、そんな式根島の観光開発の歴史を秘めた露天風呂だったのです。
松が下雅湯 | |
名称 | 松が下雅湯/まつがしたみやびゆ |
所在地 | 東京都新島村式根島 |
関連HP | 式根島観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 野伏港から徒歩35分(野伏港へは新島港から新島村営船で10分)、または式根島港から徒歩5分 |
ドライブで | 式根島港からすぐ |
駐車場 | 式根島港(10台/無料)を利用 |
問い合わせ | 式根島観光協会 TEL:04992-7-0170/FAX:04992-7-0448 |
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