東京都西多摩郡奥多摩町にある標高1736.6mのピークが、鷹ノ巣山。東に六ツ石山(標高1478.8m)、西に七ツ石山(1757.3m)、そして雲取山(2017.1m)と続く、まさに東京の屋根となる稜線(石尾根)のピークです。登山ルートのひとつ、稲村岩尾根は、奥多摩三大急登にも数えられています。
東京都第6位の高峰
北アルプスの表銀座・燕岳への合戦尾根、甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根など、日本アルプスの急登にチャレンジする前のトレーニングの場としても、日原側から登る稲村岩尾根は人気のコースで(あるいは山岳部のボッカ訓練などにも)、コースタイム的には3時間少々で山頂に立つことができます(令和元年東日本台風・台風19号の影響で、稲村岩尾根登山道が通行禁止になっています)。
稲村岩尾根ルートが通行止めのため、浅間尾根を登るルートが最短です。
健脚であれば、東側の六ツ石山からの縦走がおすすめです(六ツ石山から2時間20分)。
山頂から七ツ石山・雲取山方面に石尾根を25分ほど下った巳ノ戸ノ大クビレ(みのとのおおくびれ)近くには鷹ノ巣山避難小屋があり、さらに浅間尾根側に登山道を少し下った場所に水場があるので、石尾根縦走路途中の貴重な休泊場所になっています。
山頂周辺は展望に優れ、快晴なら、大菩薩嶺・大菩薩峠の山並み、富士山とその右に南アルプス(南部の赤石岳から北部の甲斐駒ケ岳まで)の連なり、さらには浅間山、谷川岳を眺めることができます。
ちなみには奥多摩三大急登は、六ッ石山・棒ノ木尾根(標高差850m、平均勾配24度)のほか、鷹ノ巣山・稲村岩尾根(標高差1100m、平均勾配27度)、本仁田山・大休場尾根(標高差700m、平均勾配35度)です。
標高的には雲取山(2017.1m)、芋木ノドッケ(1946m)、小雲取山(1937m)、七ッ石山(1757.3m)、長沢山(1738m)に次いで、東京都第6位の高峰ということに(国土地理院に山名記載のピークのみ)。
鷹ノ巣山・稲村岩尾根登山道 コースタイム
JR青梅線・奥多摩駅〜(西東京バス峰谷行き36分/本数が少ないので要注意)〜峰谷バス停〜(徒歩1時間20分)〜奥(林道から登山道へ)〜(浅間尾根・徒歩2時間10分)〜巳ノ戸ノ大クビレ〜(徒歩40分)〜鷹ノ巣山
鷹ノ巣山 | |
名称 | 鷹ノ巣山/たかのすやま |
所在地 | 東京都西多摩郡奥多摩町日原 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |