港区元麻布1丁目、赤い靴の女の子・きみちゃん像のある麻布十番・パティオ十番から西の麻布一本松へと上る坂道が、大黒坂。坂の中ほど、北側に慶長2年(1597年)創建で、最澄(伝教大師)作と伝わる三神具足大黒尊天(港区七福神のひとつで秘仏)を祀る大法寺があることがその名の由来です。
三神具足大黒尊天を祀る大法寺があることが坂名の由来
三神具足大黒尊天の三神具足とは、大黒天の小槌を持ち、弁才天の髪をいただき、背には毘沙門天の鎧をつけているから、大黒天の福寿、弁才天の円満、毘沙門天の除災を得ることができる尊像とされることから。
毎年2月の節分には、盛大な「豆まき」と、麻布十番商店街の年男を乗せた山車が練り歩く「豆まきパレード」が実施される名刹です。
坂上の麻布一本松は、大黒坂のほか、狸坂、暗闇坂、一本松坂という4つの坂道の出会う珍しい四差路で、麻布一本松は江戸名所のひとつでした。
尾張屋板の『江戸切絵図』は、大法寺を本法寺と誤記した上に、寺の前の坂道をあえて「一本松サカ」と記しているので、大黒坂は一本松坂の別名だったという可能性もあります(誤記だったのかもしれませんが)。
大黒坂 | |
名称 | 大黒坂/だいこくざか |
所在地 | 東京都港区元麻布1-1〜1-2 |
関連HP | 港区観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 東京メトロ・都営地下鉄麻布十番駅から徒歩2分 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |