浅草橋問屋街

浅草橋問屋街

東京都台東区浅草橋、JR総武線浅草橋駅から江戸通り沿いにある専門店街が、浅草橋問屋街。「吉徳」、「久月」に代表される人形問屋が始まりで、玩具問屋、花火問屋、近年は手芸用品などを扱う専門店も増えています。ユニークなところでは、パーティー&バルーン問屋、造花問屋、アクセサリーパーツ問屋も。

「吉徳」、「久月」など江戸時代からの老舗がルーツの問屋街

浅草橋問屋街

浅草橋から、蔵前橋通り交差点まで、700mの間に多種多様な問屋がズラリと並ぶ、問屋街。
もともとは茅町( かやちょう)と呼ばれ、「茅町で鎬(しのぎ)を削る節句前かな」という川柳があるほど、人形職人の多かった町。
有名な「人形の久月(きゅうげつ)」も、天保6年(1835年)、初代・横山久左衛門(きゅうざえもん)が神田川の畔で人形師を始めたのが始まり。
その後、茅町に移転し、10歳となる2代目・久兵衛(きゅうべえ)を吉野家徳兵衛(雛人形手遊問屋「吉野屋」、現「吉徳」)に丁稚奉公に入らせています。
その「吉徳」は、初代・治郎兵衛が正徳元年(1711年)創業し、6代将軍・徳川家宣から「吉野屋」の屋号を賜っています。
『江戸名所図会』に、十軒店雛市(じっけんだなひないち)が描かれていることからも、人形問屋が軒を並べていたことがよくわかります。
この天保5年(1834)刊、『江戸名所図会』に描かれたのが、当時、すでに創業120年だったという吉徳です。

江戸時代には玩具のことを手遊びと呼び、吉野屋では雛人形のほか、手遊びの品も扱っていたので、人形問屋、玩具問屋街へと発展したのです。

現在では、花火、バルーン、店内装飾品など会社や学校の文化祭、イベントなどでも重宝する店がずらりと並んでいます。
花火問屋の「長谷川商店」も「一般の方の購入もOK」とのことで、大半の店は一般客歓迎の姿勢です。

画像協力/台東区

浅草橋問屋街
『江戸名所図会』十軒店雛市に描かれた吉徳(暖簾の紋から吉徳であることがわかります)
浅草橋問屋街
名称 浅草橋問屋街/あさくさばしとんやがい
所在地 東京都台東区浅草橋
電車・バスで JR浅草橋駅からすぐ
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
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