東京都江東区牡丹2丁目・古石場2丁目、平成元年4月20日にオープンした1.64haの区立公園が、古石場川親水公園(ふるいしばがわしんすいこうえん)。牡丹町公園に隣接した親水公園で、大横川からL字型に平久川まで続く全長750mの公園。牡丹園が整備され、例年4月上旬〜5月上旬に見頃を迎えます。
古石場川の流路跡を親水公園に
大横川と平久川をつなぐ運河として築かれた古石場川。
もともとは、江戸城築城に際し海岸の波除の土手に石置き場があった地というのが川の名の由来です(江戸城築城に使われた石は遠く伊豆などから江戸湾へと運搬され、いったん石置き場に置かれた後、工事現場に運び入れられました)。
公園内に石の広場が設けられているのもそのためです。
現在の都立木場公園の場所に木場(貯木場)があったため、大横川周辺には縦横に運河が走っており、往時には木材や物資の輸送に活躍しましたが、昭和44年に木場が新木場へと移転したこともあり、運河としての機能を失い、昭和63年に埋め立てられ、親水公園に転身しています。
江東区立の親水公園には木場公園(木場の跡)に隣接する木場親水公園が「木場の風景」をテーマにしているように、テーマが設定されていますが、古石場川親水公園の場合は、「水辺の香り」。
園内の水路を流れるのは大横川から取水した汽水域の水で(そのためアサリなども生息)、水路に沿ってボタン、バラ、アジサイなどが植栽され、潮の香り、花の香りを楽しめるという公園です(大横川側に牡丹園、平久川側にバラ園があります)。
都営大江戸線、東京メトロ東西線・門前仲町駅にも近い一帯は、江戸時代に海を埋め立てて造成されたエリアで、江戸の近郊農家としてボタンを栽培する農家が多かったことから(あるいは牡丹園の職人が多く居住していたとも)、明治2年、深川牡丹町の名が生まれました。
古石場川親水公園のうち、牡丹2丁目エリアの古石場橋周辺に造られているのが牡丹園(370平方メートル)で、41種、315株のボタンが植栽されています。
牡丹町公園に隣接する、川のコーナー(南北・東西を流れる角/牡丹1-9)にはじゃぶじゃぶ池も設置され、例年7月1日~9月の第2週の日曜の間、10:00〜16:00に開設されています(利用できるのは幼児〜小学校低学年、月曜は清掃日で利用できません/オムツ、オムツ用の水着での利用は不可)。
古石場川親水公園 | |
名称 | 古石場川親水公園/ふるいしばがわしんすいこうえん |
所在地 | 東京都江東区牡丹2-10地先、古石場2-14地先 |
関連HP | 江東区公式ホームページ |
電車・バスで | 東京メトロ・都営地下鉄門前仲町駅から徒歩5分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 江東区土木部施設保全課 TEL:03-5683-5581/FAX:03-5683-5585 |
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