東京都府中市、多摩川沿いの14haの森のなかに、8棟の歴史的建造物が移築される府中市郷土の森博物館。そのなかのひとつが、旧河内家住宅(きゅうこうちけじゅうたく)。もともとは人見街道に面した旧人見村(現・府中市若松町3-34)にあった茅葺き農家で、明治時代後期には養蚕を営んでいました。府中市の文化財に指定。
明治時代後期、養蚕が行なわれていた時代に復元
昭和58年の解体移築時の調査で、旧大沢村(現・三鷹市)から天保15年(1844年)に旧人見村に移され、その後、たびたび改築されていたことが判明しています。
明治時代後期には養蚕のために改造が行なわれていますが、府中市で養蚕が盛んであった様子を知る手掛かりとするため、明治時代後期の改造時に復元され、土間まで立ち入って見学ができます。
毎週火曜、木曜には、茅葺き民家保護のため、建物を閉め切って火を焚く「くん煙作業」を実施。
ちなみに現在の府中市内の農家で養蚕が一般化したのは大正時代で、稲作や畑作を正業としながら、副業として養蚕を行なっていました。
昭和初期まで、貴重な現金収入を得る手段だったのです。
府中市郷土の森博物館・旧河内家住宅 | |
名称 | 府中市郷土の森博物館・旧河内家住宅/ふちゅうしきょうどのもりはくぶつかん・きゅうこうちけじゅうたく |
所在地 | 東京都府中市南町6-60 |
関連HP | 府中市郷土の森博物館公式ホームページ |
電車・バスで | 京王電鉄分倍河原駅から京王バス郷土の森総合体育館行きで6分、郷土の森正門前下車、徒歩1分 |
ドライブで | 中央自動車道国立府中ICから約3.5km |
駐車場 | 400台/無料 |
問い合わせ | 府中市郷土の森博物館 TEL:042-368-7921 |
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