東京都北区赤羽台2丁目、UR都市機構ヌーヴェル赤羽台団地の一画に建つのが、旧赤羽台団地・スターハウス。昭和37年に完成した42号棟、43号棟、44号棟は、スターハウスと称されるポイント型住棟で、当時のあこがれのモダンな住宅。国の登録有形文化財に指定されています。
保存された団地内の住宅棟が国の登録有形文化財に
老朽化が進んだ赤羽台団地をUR都市再生機構が高層マンションに建て替え、名称も「ヌーヴェル赤羽台」に変わっています。
その一画にある42号棟、43号棟、44号棟のスターハウス(ポイント型住棟=ポイントハウス)と、41号棟の板状階段室型は、そのままに残され、建設当時の住戸再現モデルや、新しい暮らし方を提案するモデル住戸などを展開する場として活用されています。
赤羽台団地は、戦前の陸軍被服本廠、戦後の米軍住宅赤羽ハイツの跡地を利用し、東京23区内で初めて築かれた大規模団地(日本住宅公団が3300戸を建設)。
昭和37年に入居が開始され、商店街、郵便局や消防署まで団地内に備えられていました。
「スターハウス」の名は、3戸がY字型に連結され、真上から見ると星のように見えるのが名の由来。
当時の新婚世帯にとって、風呂付きの住宅はまさに憧れでした。
もともとは、箱形の一般的な板状住棟を建てにくい形状の土地のため、あえて3戸連結型にし、赤羽台団地には8棟が建設されています。
取り壊されなかったスターハウス3棟と板状住棟1棟について、日本建築学会は平成30年に「昭和時代の住生活環境を示す文化資源」としてUR都市再生機構に保存を求め、平成31年、団地内の住宅棟としては初めて国の登録有形文化財に指定、保存されることになったのです。
旧赤羽台団地・スターハウス | |
名称 | 旧赤羽台団地・スターハウス/きゅうあかばねだいだんち・すたーはうす |
所在地 | 東京都北区赤羽台1-4-42赤羽台団地42号棟 |
電車・バスで | JR赤羽駅から徒歩8分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
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