御宿稲荷神社

御宿稲荷神社

東京都千代田区内神田1丁目、江戸城の東北、JR神田駅、東京メトロ大手町駅から徒歩数分の場所にあるのが、御宿稲荷神社(おんじゅくいなりじんじゃ)。徳川家康が関東に封移された際、最初に宿所とした神田村の郷士の家の跡で、郷士の邸内に祀られていた宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祀ったのが御宿稲荷神社です。

三河武士が暮らした三河町ある徳川家康ゆかりの稲荷社

江戸に徳川幕府を開いた後、邸内に祀られていた祠(ほこら)を徳川家康逗留の記念として「御宿稲荷神社」と称して社地を与えたのが始まりで、東京にある徳川家康ゆかりの地のひとつ。
さらに神田村に三河国から家康に帯同した臣下が移住し(『江戸志』には家康関東入封の際、三河国の町人に与えられた地とあり、定かでありません)、三河町(みかわちょう)と称するまでになったのです(現在の内神田1丁目、神田司町2丁目界隈)。
江戸・東京でもっとも古い町で、当時の内神田は通町筋と三河町のみでした。

岡本綺堂の小説『半七捕物帳』では主人公・半七親分は御宿稲荷神社の鎮座する三河町に住んでいるという設定です。

往時の社殿は関東大震災で焼失、昭和初年再建の社殿も戦災で全焼しましたが、御神体は無事でした。
そのため防火防災に御利益大といわれています。
現在の社殿は平成19年の再建です。

例祭は、毎年2月の午の日。
御利益は、商売繁盛、事業成功、出世開運で、家康にあやかっての参拝も増えています。

近くには江戸城内の一橋徳川家(11代・徳川家斉、15代・徳川慶喜は一橋家の出身)の表鬼門除けとして祀られた出世不動尊もあります。

御宿稲荷神社
名称 御宿稲荷神社/おんじゅくいなりじんじゃ
所在地 東京都千代田区内神田1-6
関連HP 千代田区観光協会公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ・都営地下鉄大手町駅から徒歩4分、JR神田駅から徒歩6分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
御宿稲荷神社

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