東京都江東区越中島2丁目、東京海洋大学越中島キャンパス内にある明治時代、東京商船学校内に築かれた旧天体観測所が、第二観測台。明治36年に建てられた赤レンガ建築の天文台で、レンガ造りの平屋建て。内部に子午儀を備え、子午線通過時刻を精密に測定していました。国の登録有形文化財。
子午線を観測した明治時代の天体観測所
東京商船学校は、明治35年に霊岸島から越中島に移転。
その際の施設充実の一環として建てられたのが、天体観測所。
航海用の天体暦の研究と航海天文学の教授用に建てられたものです。
八角形の建物（屋根は八角錐）の内部に設置される子午儀（天体の子午線通過の時刻を観察する器械）で、天体の子午線通過時刻を精密に測定。
その結果、正確な経度の測定、時刻の決定が可能になりました。
子午線とは天頂と天の北極（「子」）と南極（「午」）とを通過する天球上の大円。
残念ながら子午儀は消失しています。
設計は、隣接する第一観測台（赤道儀式天体望遠鏡を設置）とともに、旧赤間関郵便電信局（現・下関南部町郵便局／下関市）旧京都郵便電信局（現・中京郵便局／京都市）、多くの官庁建築の設計に携わった三橋四郎（みつはししろう＝建設当時は逓信省技師）と推測されています。
| 東京商船大学旧天体観測所（第二観測台） | |
| 名称 | 東京商船大学旧天体観測所（第二観測台）／とうきょうしょうせんだいがくきゅうてんたいかんそくじょ（だいにかんそくだい） |
| 所在地 | 東京都江東区越中島2-1-6 |
| 関連HP | 東京海洋大学公式ホームページ |
| 電車・バスで | JR越中島駅から徒歩2分。東京メトロ・都営地下鉄門前仲町駅、月島駅から徒歩10分 |
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