東福院坂(天王寺坂)

坂の途中にある宝珠山東福院の名から東福院坂と呼ばれ、また坂の南側に牛頭天王社・南蔵院(現・須賀神社)があったため、天王寺坂とも呼ばれました。一帯は天王横丁で、現在は須賀神社へと直進する階段になっています。この天王横丁は、池波正太郎の『鬼平犯科帳』でも「泣き味噌屋」「明神の次郎吉」に登場しています。

『鬼平犯科帳』に登場の坂道

宝珠山東福院も坂の途中に現存

「その坂道は天王横丁へつながってい、横丁を出れば麹町十三丁目の通りへ出る。坂道の上の西側に東福院という寺があり、その寺の土塀と、南伊賀町との間に細い坂道があって・・・」(池波正太郎『鬼平犯科帳』泣き味噌屋)。

江戸切絵図に見る 東福院坂(天王寺坂)


江戸切絵図からは天王寺坂から須賀神社へと直進する坂は描かれておらず、『君の名は。』に登場する階段も、江戸時代になかったことがわかります。

 

東福院坂(天王寺坂)
名称 東福院坂(天王寺坂)/とうふくいんざかてんのうじざか
所在地 東京都新宿区若葉2-2
電車・バスで 東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅から8分。または、JR・東京メトロ丸ノ内線・南北線四ツ谷駅から徒歩7分
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