旧因州池田屋敷表門(黒門)

江戸時代、因幡(いなば)・伯耆(ほうき)32万石を治めた大名が、鳥取藩池田家(因州池田家)。徳川家とも姻戚関係にあり、江戸の地でも権勢を振るっていました。上野恩賜公園、東京国立博物館構内に移築現存するのが旧因州池田屋敷表門。東大の赤門(加賀藩・前田家屋敷門)に対して、堂々たる風格から「上野の黒門」と呼ばれています。

江戸末期築と推定される鳥取藩江戸上屋敷の表門

もともとは、丸の内大名小路(現・中央区丸の内3丁目/帝国劇場・国際ビル)の鳥取藩池田家(因州池田家)上屋敷にありましたが、明治25年に芝高輪台町の東宮御所正門として、さらに高松宮邸に引き継がれたものを、昭和29年に修復修理され屋外展示施設として国立博物館に移築しています。
国の重要文化財に指定。

創建の時期は定かではありませんが、形式・手法から江戸末期と推定されています。
土・日曜・祝日の10:00~16:00に開放。

鳥取藩池田家

鳥取藩池田は備前国岡山藩主・池田家の分家筋ではありましたが、池田輝政と徳川家康の二女・督姫(とくひめ)の間に生まれた池田忠雄(いけだただかつ/備前国岡山藩2代藩主)の家系であることから岡山の宗家から独立した国持大名とされ、外様大名でありながら松平姓と葵紋が下賜され親藩に準ずる家格を誇っていました。
江戸城途上の際にも玄関の式台まで刀を持ち込むことができるなど、加賀前田家と同じ扱いで、親藩大名に列する扱いを受けていました。

丸の内大名小路に大きな上屋敷を構えていました(松平相模守)

 

旧因州池田屋敷表門(黒門)
名称 旧因州池田屋敷表門(黒門)/きゅういんしゅういけだやしきおもてもん(くろもん)
Front Gate of Inshu Ikeda’s Residence(Kuromon)
所在地 東京都台東区上野公園13番地
関連HP 東京国立博物館公式ホームページ
電車・バスで JR上野駅公園口から徒歩10分
ドライブで 首都高速上野ランプから約1.3km
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 東京国立博物館 TEL:03-3822-1111
東京国立博物館ハローダイヤル TEL:03-5777-8600
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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