三原山・割れ目噴火口

三原山・割れ目噴火口


東京都大島町、100万年前の海底火山の爆発で誕生したという伊豆大島ですが、昭和61年11月21日、外輪山北西山腹で起こった三原山の割れ目噴火で誕生した火口列が、割れ目噴火口(1986年C火口列)。ここから流出した溶岩流が、伊豆大島最大の町である元町へと迫ったのです。

昭和61年の割れ目噴火の火口を観察

三原山・割れ目噴火口

割れ目という呼び名の通りに、地面がパックリと割れた火口の跡が残されています。
南東から北西方向1kmにわたって、11個の火口が並び、まさに大地の博物館といった感じ。

C火口列上駐車場と、C火口列下駐車場を起点に1.5kmの遊歩道がのびており、間近に火口列を観察することが可能。
とくにC火口列下駐車場に近い、最下段のC火口列11番では植生の回復が進んでいる点にも注目を。
火口の内部は冬季の西風など、島特有の強風の影響を受けにくく、水もたまりやすいので、植物の生育には適しているのです。
三原山・割れ目噴火口は、1986年C火口列として、伊豆大島ジオパークのジオサイトにもなっています。

三原山・割れ目噴火口
駐車場から舗装された探勝路が整備されています
三原山・割れ目噴火口
名称 三原山・割れ目噴火口/みはらやま・われめふんかこうあと
所在地 東京都大島町元町
関連HP 大島町公式ホームページ
電車・バスで 元町港から東海汽船バス三原山行きで25分、終点下車
ドライブで 元町港から約8.3km
駐車場 C火口列上駐車場・C火口列下駐車場
問い合わせ 大島町観光課 TEL:04992-2-1446
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
三原山・山頂口展望台

三原山・山頂口展望台

伊豆大島(東京都大島町)で活発な噴火活動を続ける三原山。山頂部は、剣ヶ峰(749m)と三原新山(758m)からなる内輪山、外輪山、そして広大な火口原から成り立っています。山頂口展望台は、内輪山を取り囲む直径3~4kmの外輪山の元町側の頂にあ

もく星号遭難の地

もく星号遭難の地

伊豆大島(東京都大島町)、三原山の裏砂漠の第1展望台近くにあるのが「もく星号遭難の地」。戦後間もない昭和27年4月9日、羽田飛行場を飛び立った日本航空301便「もく星号」は、暴風雨と濃霧のなか、三原山噴火口の東側1Km、櫛形山付近に墜落。そ

三原山・ゴジラ岩

三原山・ゴジラ岩

東京都大島町、噴煙上げる三原山の火口の一角、三原神社上社近くにある奇岩がゴジラ岩。昭和59年公開の、ゴジラシリーズの第16作となる映画『ゴジラ』のラストシーンは、三原山火口に落ちるゴジラ。17作『ゴジラvsビオランテ』は三原山から復活、とい

三原山・裏砂漠

三原山・裏砂漠

東京都大島町、伊豆大島・三原山(758m)の内輪山(三原山火口)から山腹にかけ、火口の東側のスコリア(黒色の火山砕屑物)に覆われた一帯が裏砂漠。国土地理院の地形図にも裏砂漠と記載され、奥山砂漠とともに「砂漠」と記載される場所になっています。

三原山温泉・大島温泉ホテル

三原山温泉・大島温泉ホテル

東京都大島町、伊豆大島・三原山の外輪山山上に建つ東海汽船の温泉ホテルが三原山温泉・大島温泉ホテル。地下300mから汲み上げる温泉は、無色透明の単純温泉で、パノラマ大浴場、風流露天風呂、客室の浴室に源泉かけ流しで注がれています。露天風呂からは

三原山・奥山砂漠

三原山・奥山砂漠

東京都大島町、伊豆大島・三原山にはテレビや映画のロケにも使われる裏砂漠、そして昭和25年〜昭和26年の三原山噴火の溶岩流で北半分が埋め尽くされた表砂漠がありますが、もうひとつ、裏砂漠の東側、東京都道208号(大島一周道路)沿いにあるのが奥山

三原山

三原山

東京都大島町、伊豆大島のほぼ中央に位置する標高758mの活火山で、島人には「御神火」として畏怖されているのが、三原山。昭和61年の大噴火では、島の中心地である元町に流出した溶岩が近づき、島民1万人が島外に一時避難したことも。御神火茶屋のある

三原山・割れ目噴火口

関連記事

よく読まれている記事