東京都豊島区南池袋4丁目にある面積10.6haという広大な東京都立の霊園が、雑司ヶ谷霊園(ぞうしがやれいえん)。江戸時代、一帯は、将軍の御用屋敷や鷹狩りのための御留場(おとめば)があった場所。明治7年9月1日、雑司ヶ谷霊園の前身である雑司ヶ谷旭出町墓地が開設されています。
夏目漱石、小泉八雲、大川橋蔵など多くの有名人が眠る
安政4年(1857年)の『江戸切絵図』雑司ヶ谷音羽絵図によれば霊園の西側は「御鷹部屋御用屋敷」となっています。
明治5年の神葬地設定時は神葬墓地(神道の墓地)として、その後、明治7年9月1日に墓所のない市民のための共同墓地(雑司ヶ谷旭出町墓地)となっています。
明治9年に東京会議所から東京府が管理事務を引き継ぎ、その後、東京市の管理となりましたが、昭和10年に雑司ヶ谷霊園となり、現在では都立公園の管理団体である東京都公園協会が管理しています。
文京区に境を接する南池袋4丁目の大半を占める10.6haという広い敷地を有し、夏目漱石、小泉八雲、永井荷風、泉鏡花、島村抱月などの文人、竹久夢二、東郷青児などの画家、詩人のサトウハチロー、幕末から明治にかけて活躍したジョン万次郎、テレビ時代劇『銭形平次』で知られる大川橋蔵、日本における女性初のジャーナリストで家計簿の考案者・羽仁もと子もここに眠っています。
園内にはケヤキやマツ、カヤなどの古木をはじめ、イチョウ並木もあり、紅葉の時期には紅葉見物も可能です。
あくまでも墓地なので、マナーを守って入園を。
花屋は都電雑司ヶ谷停留場側入口前に「花屋秋元」があります(明治7年に創業した老舗で、墓地の管理、代行での墓参なども行なっています)。
雑司ヶ谷霊園 | |
名称 | 雑司ヶ谷霊園/ぞうしがやれいえん |
所在地 | 東京都豊島区南池袋4-25-1 |
関連HP | 東京都公園協会公式ホームページ |
電車・バスで | 都電荒川線雑司ヶ谷駅から徒歩3分 |
ドライブで | 首都高速護国寺ランプから約900m |
駐車場 | なし/周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 雑司ケ谷霊園管理事務所 TEL:03-3971-6868 |
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