東京都台東区、浅草と上野のちょうど中間、南北に貫くかっぱ橋道具街通りを中心に、料理関連の道具店が集中する一帯が、かっぱ橋道具街。東京メトロ銀座線田原町駅近くの浅草通り菊屋橋交差点から言問通りまでを結ぶ1kmの通りに、200軒もの店が並んでいます。
ホテルのシェフも通うプロ御用達の品がズラリ!
本来はプロの料理人向けの専門店だが、一般の小売りも可能。
値段が通常市価よりも2割~3割は安いのが大きな魅力で、しかも包丁はもちろん、魚の骨抜きに至るまでプロ仕様の製品が揃うため、世界中から訪れる人がいる道具街です。
和食器店、洋食器店、漆器店、製菓道具店、鉄製品専門店、包丁店、輸入調理具店、厨房設備機器店、店舗装飾用品の店、ユニフォーム・白衣の店、ディスプレイ、暖簾(のれん)、陳列ケース・食品サンプルなどよりどりみどり。
みやげ品としても人気があるのが、食品サンプルの店。
食品サンプルの老舗、岩崎の直営する「元祖食品サンプル屋合羽橋店」など3店舗が営業。
料理のサンプルがミニサイズになった、キーホルダーやマグネットも販売されるほか、予約で食品サンプル製作体験も可能。
東京合羽橋商店街振興組合によれば、「平日は全店舗、土曜日は全体の9割強、日曜・祝日は3割程度が営業」とのこと。
文化年間に合羽屋喜八が私財を投げ打って堀割の整備を行なったところ、かっぱが工事に協力したという伝承があり、墓のある曹源寺はかっぱ寺と呼ばれ、かっぱは、道具街のモチーフに。
ポケットパークには「かっぱ河太郎像」も立っています。
ちなみに道具街は、大正元年頃に数軒の道具商・古物商が店を構えたことに始まりますが、もともと東西に貫くかっぱ橋本通りは、寛永寺の高僧が浅草寺に詣でる「御成道」として整備され、上野と浅草を結ぶ道として戦前は大いに賑わった通りでした。
明治15年には上野〜浅草間の馬車鉄道も、このかっぱ橋本通りに開業、大正10年に東京市電開通するなど、交通の便の良さ、そして上野、浅草という当時の東京の2大繁華街を結ぶ途中にあることで、道具街として発展を遂げました。
『かっぱ橋道具まつり』は、毎年10月上旬〜中旬に開催。
かっぱ橋道具街 | |
名称 | かっぱ橋道具街/かっぱばしどうぐがい |
所在地 | 東京都台東区松が谷・ 西浅草 |
関連HP | 東京合羽橋商店街振興組合公式ホームページ |
電車・バスで | 東京メトロ田原駅・つくばエクスプレス浅草駅から徒歩5分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 東京合羽橋商店街振興組合 TEL:03-3844-1225/FAX:03-3841-5916 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |