国会議事堂

東京都千代田区永田町1丁目にある国会が開かれる場所が、国会議事堂。大正9年に建設が開始され、17年の歳月をかけ、昭和11年に完成（建設時は帝国議会議事堂）。正面に向かって左側に衆議院、右側に参議院（旧・貴族院）が配されています。

参議院なら事前の申込みで見学（本会議中以外の平日）が可能

現在の国会議事堂ができるまでは、現・経済産業省の場所に仮議事堂がありましたが、大正7年、新議事堂の意匠設計は公募され、応募作品118通中、宮内省（現在の宮内庁）技手・渡辺福三案が1等となり、大蔵省（現・財務省）臨時議院建築局が手直しして（デザインは大幅に変更）、昭和11年11月7日に竣工。
竣工直前の昭和11年2月26日には二・二六事件が勃発し、反乱軍が永田町を制圧したことも。

戦後は、日本国憲法で、国会が国権の最高機関となったことから、その権威の象徴にもなっています。

地上3階、中央部分は4階、地下1階の建物で、中央広間は2階から天井まで高さ32.62mの吹き抜け、床には十数種の大理石でモザイク模様が施され、天井や窓にはステンドグラスがはめ込まれています。
広間の三方には、昭和13年造立の伊藤博文、大隈重信、板垣退助の銅像も立っています。

議事堂内部の見学に関しては、参議院は本会議中以外の平日なら、予約を行なうだけで見学可能。
衆議院は衆議院議員の紹介が無ければ見学ができない仕組み。

中央階段をあがった所にある天皇陛下の御休所（ごきゅうしょ）は、芸術の粋を凝らした必見の部屋です。