東京都新島村、式根島港近く、式根松島と呼ばれる美しい岩礁地帯にある、式根島名物の「海中温泉」のひとつが足付温泉(あしつきおんせん )。そばに脱衣所、トイレがあるだけの磯を利用した湯船(混浴)には、水着着用で入るのが一般的で、源泉55度の温泉は、潮の干満で温度が調節される仕組み。
岩礁を利用した海中温泉は入浴時間に注意
波打ち際にあるため、海水に比べ湯量が少ないので、干潮時の1~2時間前後のみが適温になるので、入浴にあたっては注意が必要。
湯はナトリウム-塩化物強塩温泉(式根島観光協会は炭酸泉としていますが、温泉の成分分析が行なわれていないため定かでありません)で、切り傷、おでき、水虫、アトピー皮膚炎などが適応症なので「外科の湯」との異名も付けられています(近くの地鉈温泉が「内科の湯」)。
昔、傷ついたアシカが足を付けていたのが、足付という名の由来。
実は、式根島の砂漠地帯(式根島火山)、唐人津城(とうじんづしろ)のある台地の岬が海驢立鼻(あしかんだちはな)なので、ニホンアシカが生息していたことを今に伝える地名、温泉名ということに(アシカが身近な生き物だった証し)。
式根島、神津島沖の恩馳島(おんばせじま=通称・アシカ島)など、岩礁地帯ではアシカが繁殖し、新島、式根島では鉄製の釘を使ってアシカを捕獲していました。
明治初年の新島の漁業定書に恩馳島(アシカ島)でアシカの捕獲が禁止されていますが、乱獲、密猟などにより、明治時代後期には絶滅しています。
足付温泉 | |
名称 | 足付温泉/あしつきおんせん |
所在地 | 東京都新島村式根島 |
関連HP | 式根島観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 野伏港から徒歩35分(野伏港へは新島港から新島村営船で10分)、または式根島港から徒歩5分 |
ドライブで | 式根島港からすぐ |
駐車場 | 式根島港(10台/無料)を利用 |
問い合わせ | 式根島観光協会 TEL:04992-7-0170/FAX:04992-7-0448 |
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