東京・深川にある深川えんま堂は、「地獄のテーマパーク」!?

東京都江東区深川2丁目にある法乗院(深川えんま堂)は、説法を語るという「日本最大の閻魔大王座像」がゑんま堂に配されるほか、本堂1階には天明4年(1784年)に絵師・宋庵が描いた『地獄極楽絵』も飾られ、拝観が可能。まさに「地獄のテーマパーク」的な存在になっているのです。

毎月1日、16日は、『おえんま様の縁日』(閻魔縁日)

まずは、えんま堂にある閻魔大王座像(全高3.5m、全幅4.5m、重量1.5t、寄木造り)から。
平成元年に建立された巨大な閻魔大王像ですが、ユニークなのは、閻魔大王座像前に壺状の穴があり、それぞれに病気平癒、商売繁盛、学業増進、商売繁盛など19もの祈願が記され、希望の穴に賽銭を投入すると、あら不思議、閻魔様の説法を聞くことができるというコンピューターで制御の仕掛けが。

閻魔大王の「除けと封じ」の力を生かしたものとかで、日本初のユニークな機能となっています。

19の祈願には浮気封じ、いじめ除け、怨敵退散などという現代的な願いもあるので、願いを比べるだけでもムフフな気持ちに。
毎月1日、16日は、『おえんま様の縁日』(閻魔縁日)で、閻魔堂のご開帳があり、内部に入ることもできます。
えんま堂の内部は、死後の世界を表現し、床が光り輝くという仕掛けもあります。
しかも閻魔大王像の背後に隠れた地蔵空間では、護摩木を奉納すると忽然と仏様が出現するという驚きもあるので、それを秘めて、友人、家族、恋人を同伴して参詣するのがおすすめです。

本堂1階の地獄極楽図は、延命寺(千葉県南房総市)所蔵の16幅の掛軸の複製で、過去、現在、未来を意味する「慾界」、「色界」、「無色界」の3境界が描かれたもの。
死者が冥土へ旅立つ場面から、死後7日ごとにある地獄の裁き、極楽浄土までの様子が描かれていますが、「御仏の教えの根本理念は、因果応報です。悪事を重ねることの恐ろしさ、善い行いを積むことの必要性、御仏の慈愛、命の尊さを説いています」(法乗院)とのこと。


ちなみに、1月16日と、7月16日は閻魔賽日(地獄の釜の蓋が開いて鬼も亡者も休むとされる日)で、蓋藪入り(やぶいり=奉公人に休暇が与えられた日)にもあたるため、江戸の昔から参詣者で賑わう日となっています。

えんま堂の中に閻魔大王が!
本堂1階に『地獄極楽絵』が
東京・深川にある深川えんま堂は、「地獄のテーマパーク」!?
所在地 東京都江東区深川2-16-3
場所 法乗院(深川えんま堂)
関連HP 法乗院(深川えんま堂)公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ・都営地下鉄門前仲町駅から徒歩6分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 法乗院寺務局 TEL:03–3641–1652
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

法乗院(深川えんま堂)

法乗院(深川えんま堂)は、1629(寛永6)年創業という真言宗豊山派(しんごんしゅうぶざんは)の寺。えんま堂(ゑんま堂)には日本最大の閻魔(えんま)大王座像が安置され、本堂1階には江戸時代に描かれた『地獄極楽絵』が展示されています。境内には

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