東京都江東区越中島2丁目、東京海洋大学越中島キャンパス内にある関東大震災後の昭和7年、東京商船学校1号館として建てられた建物が現存。東京高等商船学校時代には本館と呼ばれていた建物で、国の登録有形文化財になっています。
東京高等商船学校時代に本館として建てられた建物
東京商船学校は、明治35年に霊岸島から越中島に移転。
大正14年に東京高等商船学校となり、昭和24年に清水に設立された国立商船大学の越中島移転(昭和32年)で東京商船大学に。
そのため本館も1号館と呼ばれるようになり、平成15年10月、東京水産大学と統合され、東京海洋大学になっています。
東京商船学校からの歴史を継承するのは、東京海洋大学海洋工学部ということに。
東京商船大学1号館の設計は、文部省建築課と大蔵省営繕管財局。
外壁がスクラッチタイル貼りで、玄関部分は半円形の大アーチになっています。
往時には2階に航海計器室、3階には運用造船模型室、無線教室、無線実験室、時辰儀六分儀室、水路図誌室、3階屋上に気象機械室、方向探知器室が設けられ、商船学校らしい実習的な機能を有していました。
屋上階には実船を模した船橋(ブリッジ)が設けられ、各種の航海機器類が配置されていました。
水の深さを計測する測深実習が行なえるように雨樋に似た筒が建物の外壁に付けられています(現存)。
東京商船大学1号館(東京海洋大学) | |
名称 | 東京商船大学1号館(東京海洋大学)/とうきょうしょうせんだいがくいちごうかん(とうきょうかいようだいがく) |
所在地 | 東京都江東区越中島2-1-6 |
関連HP | 東京海洋大学公式ホームページ |
電車・バスで | JR越中島駅から徒歩2分。東京メトロ・都営地下鉄門前仲町駅、月島駅から徒歩10分 |
問い合わせ | 東京海洋大学越中島キャンパス TEL:03-5245-7300 |
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