東京都台東区にあった京成電鉄本線の地下駅が、旧博物館動物園駅。昭和8年12月10日、京成電鉄本線の開通と同時に、動物園前停留所として開業。平成16年4月1日に廃止されていますが、その駅舎(入口部分)や地下ホームなどは現存し、駅舎は東京都選定歴史的建造物に選定されています。
昭和8年に開業した博物館動物園駅の駅舎が現存
本線では最も短い4両編成しか停車することができなかったこともあり、昭和56年以降、普通列車の一部が6両編成になったことで普通列車の一部が通過するようになり、1日あたりの乗降車数も300人を下回ることから、京成上野駅にも近いこともあって廃止に(京成上野駅〜博物館動物園駅の営業キロは0.9km)。
駅舎の建設当初は「世伝御料地」という皇室所有の土地だったため、駅舎の建設には御前会議での天皇陛下の勅許を得る必要がありました。
京成電鉄には都心乗り入れという悲願があり、上野の山の下をトンネルで抜けるなど厳しい条件を克服し、駅舎も「世伝御料地内に建設するため品位に欠けるものであってはならない」という通達があったため、鉄道省建築課に設計を依頼しています。
そのため、西洋風の荘厳で重厚な駅舎が誕生したのです。
旧博物館動物園駅 | |
名称 | 旧博物館動物園駅/きゅうはくぶつかんどうぶつえんえき |
所在地 | 東京都台東区上野公園13-23 |
関連HP | 京成電鉄公式ホームページ |
電車・バスで | JR・東京メトロ上野駅、京成上野駅から徒歩15分 |
ドライブで | 首都高速上野ランプから500m |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |