武蔵野公園

武蔵野公園

東京都府中市、小金井市にまたがる24haの広大な都立公園が、武蔵野公園(むさしのこうえん)。野川沿いの自然を活かした公園で、公園や街路の木々を育てる武蔵野苗圃(むさしのびょうぼ)、芝生の「はらっぱ」、小さな丘の「くじら山」、バーベキュー広場、じゃぶじゃぶ池などがあります。

野川沿い、国分寺崖線の自然を活かした都立公園

公園の北部には野川が流れ(小金井新橋〜やまべ橋〜二枚橋)、野川第1調整池、野川第2調整池を含めたエリアが武蔵野公園。
野川に沿いの草原、雑木林を活かし、昭和39年8月1日に開園。

開園以前は、街路樹用の苗木を育てる武蔵野苗圃だった場所で、現在でも武蔵野苗圃が中心施設(苗圃はほかに水元公園苗圃、八王子市の都立小宮公園=小宮苗圃があります)。
武蔵野苗圃では、ハナミズキ、モミジなど80種7000株の樹木を育て、公園や道路で工事が行なわれる際の一時的な樹木の保管場所にもなっています。

野川沿いには枝垂れ桜、ハナミズキ、モミジが植栽され、散策にも絶好です。
園内には40種 900本の桜が植栽され、例年3月下旬〜4月上旬に見頃を迎えます。
モミジの紅葉は例年11月下旬〜12月上旬が見頃。

公園西部にある「くじら山」に上れば、「はけ」と呼ばれる武蔵野台地の縁(へり)、武蔵野崖線(むさしのがいせん)を観察できます。
大岡昇平『武蔵野夫人』の冒頭にも、「土地の人はなぜそこが『はけ』と呼ばれるかを知らない」と記されていますが、武蔵野公園を流れる野川の北側、西の金蔵院まで続く2kmの道が「はけの道」です。

園内には小金井市側に野川中洲北遺跡(野川第二調節池の建設に伴って発掘調査を実施)、武蔵野公園低湿地遺跡、府中市側に武蔵野公園遺跡などの遺跡があり、かつては野川が蛇行して湿地を形成し、武蔵野崖線の崖沿いに豊富な湧水があり、暮らしやすい環境だったことがわかります。

公園の南側には、西武多摩川線を隔てて野川沿いの自然を活かした都立野川公園があり、自然観察園などが整備されているので、一体的に利用するのもおすすめです。

武蔵野公園
武蔵野公園
名称 武蔵野公園/むさしのこうえん
所在地 東京都小金井市前原町2丁目、東町5丁目、中町1丁目、府中市多磨町2・3丁目
関連HP 武蔵野公園公式ホームページ
電車・バスで JR武蔵小金井から京王バス調布行きで武蔵野公園下車すぐ
駐車場 54台/有料
問い合わせ 武蔵野公園サービスセンター TEL:042-361-6861
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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