東京都豊島区南池袋にある日蓮宗の寺、仙行寺(せんぎょうじ)。平成30年に再建された8階建て、ビル形式の本堂(仙行寺本堂ビル、7階が本堂)に安置されるのが、空中に浮遊するというユニークな池袋大仏。平成30年8月25日に公開され、大いに話題を呼んでいます。
平成30年8月25日公開の「浮遊する大仏」
大仏は像高4.6m、重さ1.5t。
後ろの壁から台座となる雲の部分に支柱を通して大仏を支え、床から1mほど浮いて見える仕掛けに。
総檜造りという木造の大仏は、大佛師(勢山社/滋賀県大津市)・渡邊勢山(わたなべせいざん)の手彫り。
胎内には、8461巻もの写経が収められています。
仙行寺は、明治41年、小石川指ケ谷町三十三番地(文京区)の善行院に隣接する仙応院(三十八番地)が合併して創建。
明治45年に道路改修で、池袋蟹窪に移転し、昭和20年戦災で焼失。
昭和25年、区画整理による墓地移転のため現寺地に本堂を構えています。
旧本堂は昭和40年建立でしたが、地盤が弱かったこともあり、仙行寺本堂ビルを建設。
1階に大仏が鎮座し、2階~6階は墓苑の受付と参拝室、7階が本堂で、5400柱が納められるとのこと。
「都市の中の山寺」を意識し、各階の窓辺に桜やモミジが植栽されています。
社会事業の一環として劇場「シアターグリーン」を演劇活動の場に提供(昭和43年に始まった現存する都内最古の小劇場、現在の建物は平成17年築)。
戦後から、池袋の文化の発展に一役を担ってきた寺で、浮遊する大仏も地域貢献を願って生まれたもの。
雑司が谷七福神(大黒天・鬼子母神堂、恵比寿・大鳥神社、毘沙門天・清立院、吉祥天・清土鬼子母神堂、弁財天・観静院、布袋尊・中野ビル)の福禄寿を祀っています。
仙行寺(池袋大仏) | |
名称 | 仙行寺(池袋大仏)/せんぎょうじ(いけぶくろだいぶつ) |
所在地 | 東京都豊島区南池袋2-20-4 |
関連HP | 仙行寺(池袋大仏)公式ホームページ |
電車・バスで | JR・東武鉄道・西武鉄道・東京メトロ池袋駅から徒歩5分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 仙行寺 TEL:03-3982-4566 |
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