日本銀行創業の地

日本銀行創業の地

東京都中央区日本橋箱崎町、隅田川と日本橋川の合流地点に立つのが、日本銀行創業の地(にっぽんぎんこうそうぎょうのち)碑。日本橋川河口に架る豊海橋の北詰、IBM箱崎ビル横の園地に日本銀行創業の地であることを示す石碑が立っています。明治15年10月10日、日本銀行がこの地で創業したことを示しています。

ジョサイア・コンドル設計の洋館で日本銀行が創業

明治初年の永代橋(えいたいばし)は、文化5年(1808年)に架橋された2代目の木橋で、現在の橋より 100mほど上流に架橋されていました。
その永代橋の西詰にあった北海道開拓使物産売捌所を日本銀行として使っていました。

建物は、イギリス人建築家ジョサイア・コンドル(Josiah Conder)設計の洋館(レンガ造り、2階建て)で、明治13年完成。
北海道開拓使物産売捌所は、道産の物産の販売促進などを目的に明治13年6月に設置された施設で、現在のIBM箱崎ビルの場所に建っていました。
明治14年6月には北海道開拓使東京出張所が閉鎖され、物産売捌所も機能を停止。
明治15年2月8日には北海道開拓使も廃使となっているので、まさに短命の施設だったのです。
明治15年8月には日本銀行への貸渡しを決定し、10月10日、ここで業務を開始したのです。

旧北海道開拓使物産売捌所の建物は、明治29年4月の本店移転後も日本銀行が使用しましたが、大正12年9月の関東大震災で全焼し、現存していません。

日本銀行創業の地
名称 日本銀行創業の地/にっぽんぎんこうそうぎょうのち
所在地 東京都中央区日本橋箱崎町19-1
電車・バスで 東京メトロ茅場町駅から徒歩10分
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豊海橋

豊海橋

東京都中央区、隅田川と日本橋川の合流地点、日本橋川河口に架るのが、豊海橋(とよみばし)。橋長46.13m、幅員8.00mで、昭和2年に竣工、関東大震災の復興事業で架橋された国内初の鋼フィーレンデール橋(梯子を横倒しにしたような外観ですが、構

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