東京都豊島区にある都電荒川線(東京さくらトラム)の停留場が、庚申塚停留場(こうしんづかていりゅうじょう)。2面2線を有する地上駅で、三ノ輪橋方面のホームには「甘味処いっぷく亭」が営業し、焼きそば、手作りおはぎが人気となっています。東京23区内の難読駅名として近年注目度もUP。
庚申信仰を今に伝える鴨庚申堂(猿田彦大神)の玄関駅
レトロ車両の運行にあわせ、平成20年12月19日に昭和30年代をイメージした木目調の停留場にリニューアルあれています。
巣鴨地蔵通商店街の入口にある巣鴨庚申堂(猿田彦大神)が、神仏習合時代、庚申信仰で賑わったのが庚申塚という名の由来。
江戸時代、江戸の町には青面金剛を本尊とする庚申信仰が流布し、巣鴨庚申堂は中山道沿いにあって大いに信仰されたのです。
巣鴨庚申堂(猿田彦大神)には、明暦3年(1657年)の庚申塔が残されています。
天保7年(1836年)刊行の『江戸名所図会』にも中山道・巣鴨庚申塚の賑わう様子が描かれていますが、それが現在の巣鴨地蔵通商店街界隈です。
庚申塚駅と巣鴨駅を結ぶ巣鴨地蔵通商店街は、まさに往時の中山道。
北西へと歩けば江戸・日本橋から数えて最初の宿場となる板橋宿です。
都電荒川線(東京さくらトラム)には中山道(国道17号)新道の新道整備で国道(白山通り)との交点に昭和4年に誕生した新庚申塚停留場もあるので、注意が必要。
庚申塚停留場 | |
名称 | 庚申塚停留場/こうしんづかていりゅうじょう |
所在地 | 東京都豊島区西巣鴨3-6 |
関連HP | 東京都交通局公式ホームページ |
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