東京都小笠原村、父島の玄関港・二見港の西にそびえる三日月山(204m)の南、海に臨む船見山にあるのがウェザーステーション展望台。西の高台(標高150m)に位置することから、夕日の名所として知られ、平成7年に、父島西町に父島気象観測所(旧父島測候所)が移るまで、気象観測所があったことが名の由来です。
運が良ければクジラのブロウ(潮吹き)が視認できる
二見港から徒歩圏内(35分〜40分ほどかかります)にあること、夕日、星空の観賞、さらにはホエールウォッチングもできるとあって人気の展望台になっています。
以前、気象観測所の建物があった場所にウッドデッキが設置され、ホエールウォッチングの案内板で、快晴で、クジラが沿岸に寄っている際には丘からクジラのブロウ(潮吹き)が視認できることがわかります(望遠鏡などが必要で、素人が視認するのはかなり難しいことです)。
夕日が沈む直前、空気が非常に澄んだ条件の時に、波長の短い緑の光まで散乱されずに届く現象「グリーンフラッシュ」(green flash・緑閃光)を眺めることもありますが、地元の人でもほとんど目にしたことがないレアな現象です(それでもグリーンフラッシュが見えやすい場所として有名)。
突き出した岬の先端部なので、晴れていれば南島越しに母島も眺望できます。
二見港からウェザーステーション展望台への車道途中には、昭和15年に二見港防衛の役割を担ってカノン砲2門が設置された父島要塞大村第二砲台跡があり、地下洞窟、トーチカなども残されていますが、危険があるので建物内などは立入禁止となっています。
ウェザーステーション展望台を三日月山展望台の別名とする記述や紹介もありますが、実際の三日月山展望台は、ウェザーステーション展望台からさらに徒歩道に入り、ゆるやかな登りを進んだ標高174.6mのピークに位置しています(高度差は25mほどあります)。
この遊歩道、実は旧日本軍の軍道で、父島要塞の名残り。
ちなみに国土地理院の地形図に、一帯の総称として船見山と記載されていますが、父島の古老はLion’s Head(ライオンズヘッド)、ライオン頭と呼んでいます。
ウェザーステーション展望台 | |
名称 | ウェザーステーション展望台/うぇざーすてーしょんてんぼうだい |
所在地 | 東京都小笠原村父島 |
関連HP | 小笠原村公式ホームページ |
電車・バスで | 二見港から徒歩40分 |
ドライブで | 二見浦から約2km |
駐車場 | あり/無料 |
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